疾患・特集

実録!ドライアイ

日本で多くの人が悩まされていると言われてるドライアイ。実例をご紹介します。

実録!ドライアイ

私の場合は一般的なドライアイという生半可なものではなく本当の病気です。常習性角膜上皮剥離(びらん)というもの。
もともとの起こりは、今年の2月(寒くて乾燥していた頃)。 研修で3日程カンヅメになってコンピュータ作業をしていたのですが、つい熱中し、きちんと休憩を取らずに、暖房ガンガン(つまり乾燥ガンガン)の部屋で何時間もディスプレイを見つめていた後、最初の発作が起こりました。

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ドライアイがひどくなると、彼のように常習性角膜上皮剥離という病気になってしまいます。 悪い条件がそろいすぎていますね。
季節的な乾燥+オフィスでの暖房による乾燥。カンヅメでストレスも溜まっていたでしょう。熱中して凝視し、瞬きが減っていたはず。眼の緊張をとるための休息もなし。いずれも大変に眼を使い、瞬きも涙も減らし、乾燥させてしまいます。

それはもう痛くて目が開けられません! 慌てて医者に行ったところ「角膜の上皮がはがれかかっています」とのこと。ドライアイが進行すると角膜(目の一番表面)が完全に乾燥してしまい、その上皮がはがれかかってしまうそうです。

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普通ドライアイで失明することはありませんが、これだけの重症になると眼の表面に無数の傷が入ってしまいます。角膜や結膜に障害が起こり、視力低下、眼が開けられないなどということになります。

タチの悪いことにこの角膜上皮剥離は、一度やるとくせになります。人によっては2~3年たってから再発する場合もあるとのことでしたが、私の場合はちょっとひどく、その後、月に1~2回のペースで痛くなります。今のところ、安静にして治るのを待つ以外に治療法はありません。

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進行があまりにひどい場合、手術や自動点眼装置を使うこともあります。

ドライアイは本当に怖い病気です。行きつく先は角膜上皮剥離。片目で3時間、あるいは両目を閉じて10分間でもいいからシミュレーションしてみてください。怖さをわかってもらえるのではないでしょうか。