疾患・特集

美しい眼でいたい!疲れ眼を防ぐポイント

パソコンで眼を疲れさせないための具体的な工夫と、疲れてしまったときの解消法をご紹介します。

疲れ眼はこうして防げ!

●モニタ・ディスプレイの位置を下げる

モニタを眼より下に置きます。できれば机と同じくらいの高さにしましょう。上向きに置ける専用デスクも売っています。伏し目がちにすることによって眼球が露出する割合が減り、眼が乾きにくくなり、良いと言われています。
家のテレビもできれば下を向く角度にしましょう。寝転がって見上げるテレビなどは危険です。くつろげる気がしますが、結果的には眼は疲れます。

●見やすい環境にする

モニタを直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。照明も明るく。照明との角度を工夫し、画面に光の写り込みがないようにします。モニタにフィルタをつけるのも手です。
また、モニタと回りの明るさが違うと、カメラの絞りにあたる虹彩の動きが頻繁になり疲れます。画面は周囲に合わせて明るめにしましょう。
ちらつく色あわせでの細かい文字などは避け、見やすい色・大きさにします。せっかくの休息時間なのだから、スクリーンセイバーの動きが激しくチラつくものならば、いっそスリープさせます。

●部屋の湿度を保つ

オフィスは、エアコンなどで想像以上に乾燥しています。噴き出し口からの風が眼に直接あたる場合は、よりいっそう眼が乾き、とても疲れる。加湿器などで防ぎます。なければ、床にしみこまない程度に、水を足元に霧吹きでまくのも良いでしょう。お気に入りの湿度計を設置し、測ってみましょう。最低でも40%、できれば60~85%にします。

●遠くの景色を見る場合はボーッと

遠くの景色を見る場合はボーッと

常に自分から同じ距離にあるモニタばかり見つめていると、ピントの調節機能が「固まって」しまい、眼の焦点をあわせるための筋肉・毛様体筋が疲労します。近い物を見るほど緊張するため、遠くを見て緊張を解きます。リラックスしてボーッとします。よくパソコンやゲームでは、1時間続けたら数分休むようにと言いますが、続けて見ること自体が危険です。もちろん、まとめての休みも必要だが、できるだけこまめにモニタから眼を離すようにしましょう。

疲れ眼はこうして撃退!

気をつけていても疲れるのが眼。その疲れは早めに取り除き、蓄積させないことも大切です。

次の運動を、数回くりかえしてみましょう。

眼の体操1
矢印
眼の体操2

  • 普通に開いていた眼をかたく閉じる
  • 大きくパッと見開く
  • 顔は動かさず、視線だけを自分の左側へ
  • 同様に視線だけを右側へ
  • 同様に視線だけを上へ
  • 最後に視線だけを下へ

息を吐き、リラックスしながら、温かいタオルと冷たいタオルを交互につぶった眼の上にのせます。それぞれ3~5分間です。1回でも効果は望めますが、できれば数回やると良いでしょう。タオルに好みのエッセンシャルオイルを一滴たらすと、とてもサッパリと良い気持ちになります。ただし、オイルが眼に入らないように注意しましょう。

睛明(せいめい)や湧泉(ゆうせん)、太陽(たいよう)などのツボを気持ちがいい位の軽いタッチで押します。眼をこすったりしないように気を付けましょう。

眼に良い食べ物一覧

眼をいたわり、元気にするために食べましょう。

栄養素など 代表的な物 何に効く?
ビタミンAレバー、うなぎ、緑黄色野菜など暗がりでも視界バッチリ
ビタミンB群ゴマ、大豆、レバー、魚など網膜と視神経を活発に
ビタミンCパセリ、ブロッコリーなど眼の老化防止
ビタミンEゴマ油、豆類、玄米など眼の老化防止
タンパク質肉、魚、卵、大豆、レバーなど元気な水晶体と毛様体筋に
アントシアニンブルーベリーなど網膜の色素体の再合成
漢方薬八味丸(はちみがん)など白内障や眼の老化防止