疾患・特集

筋肉が未来を支える

健康な体を維持するには筋肉が不可欠です。筋肉はどうして大切なのでしょうか。

年をとっても筋肉だ!

中年以降、弱まっていくのは骨や血管、基礎代謝などですが、これらを若く保つのには、実は筋肉を鍛えることが重要です。肥満や高血圧にビクビクしながら、ぼそぼそと粗食に耐え趣味にも打ち込めないような、ネガティブ老人への道を歩むのはやめ、基礎代謝を良くしてパワフル老人になりましょう。

筋肉は拡大再生産

筋肉は収縮する際、ATP(アデノシン三リン酸)をエネルギー源にしています。ATPは主に脂肪や炭水化物、酸素から作られます。
それらは血液によって運ばれるので、運動するほど筋肉には多量の血液が流れ、そのおかげで毛細血管が発達しています。
エネルギー源を運ぶパイプが太くなったことでさらに、筋肉はより強く、長く運動できます。これらを続けていくことで、基礎代謝量がアップします。
運動している時はもちろん、安静時にも脂肪を燃やせる、まるで若い時のような体になります。すると活動的になり、また運動したくなります。
つまり筋肉を鍛えることによって、筋力だけではなく、体全体に関わる機能がアップし、生活がエネルギーに満ちてくるのです。

筋肉は次の通り、こんなにも大事な仕事をしています!

筋肉

■脂肪燃焼作用

筋肉を動かすため、脂肪を燃やす。筋肉を鍛えれば、より多く脂肪が燃える体になる。

■体温調節機能

筋肉をわずかに震わせることで体温を作りだし、保っている。寒い日に体が震えるのはこのため。

■骨軟化防止

筋肉が動くことで骨が刺激を受け、骨密度が増して強くなる。逆に筋肉を動かさないと、骨はカルシウムが逃げていくばかりで、合成されない。

■血液循環作用

足は第2の心臓!足の筋肉が動くことで、血管が圧迫され血液を送りだすポンプとなり、重力に逆らって心臓に戻すはたらきをする。