知らぬ間に自分自身を追いつめる「中毒」「依存症」などと呼ばれる悪習慣についてまとめました。物から人まで、執着するものがいろいろあるようです。
これまで、日本で漠然と「○○中毒」「依存症」と言われていた、自分を破滅に導くような悪習慣。主にアルコール問題などにかかわっている専門家の間で嗜癖(アディクション)と言われるようになったようです。嗜癖とは一体どういうことなのでしょうか?
たばこ、アルコール、食べ物、薬物など、物質に執着して依存していくことです。嗜癖の中ではもっともわかりやすく、当てはまる人も多いのではないでしょうか。
例えば、アルコール依存症です。日本には250万人いると推測されていますが、そのほとんどが中年サラリーマンではないかと言われています。統計的には40代後半がもっとも多いようです。
最初に述べたパチンコなど、ギャンブル依存症が典型的です。このほか、最近話題になっている、必要でないものまで何でも買ってしまう買い物依存症も当てはまります。のぞきや痴漢、盗癖、家庭内で繰り返される暴力なども同じです。
もちろん、ギャンブルにしても買い物にしても、たまにしかやらないとか、財布と相談しながら計画的にしている場合は別です。お金のかかる趣味が、すべて嗜癖というわけではありません。
この嗜癖のことを「共依存症」ともいいます。
アルコール依存症の配偶者を持つ人たちの中には、配偶者が飲み代で生活費を使い果たし、酔いつぶれて暴言や暴力をぶつけても、彼らから決して離れようとせず、世話をやくのが生きがいになっている人がいるといいます。
このように、ある特定の人との人間関係に依存し、世話を焼くことでしか自分の価値を認められないことをいうのです。
子どもの成績を病的に気にし、塾やおけいこ通いに奔走する親もこのケースにあてはまるかもしれません。
このように、嗜癖といっても物から人まで、執着するものがいろいろあります。