「お腹が痛い」の一言もその原因は実にさまざま。お腹の範囲も広く、お腹と呼ばれる部位には臓器が多く、そして痛みの種類も多彩だ。
痛みの原因場所は、指先でお腹のあちこちをグイッと押して最も痛いところ。
もしあなたがお腹が痛いと感じたら、その痛みの一番激しいところを探り、思い当たる節がないかチェックを。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、痛みのシグナルをなかなか発しない内臓。そのために、人間は肝臓を酷使しがち。アルコールの飲み過ぎなどで酷使せず、痛みがないからといってないがしろにしない注意が必要だ。
腰痛やぎっくり腰との区別がつきにくいので注意を。
お酒を飲んだ翌日など右の腰あたりをさすり「肝臓がかなりまいっているんだ」という人がいるが、実は膵臓が痛んでいる人が多い。
多くは下痢などがおさまれば短時間で解消するが、O157などによる食中毒や毒物混入も日常的に起こっているので、特に子供や病人、高齢者の場合は注意が必要。
大動脈とリンパ管が通っているために、疲労がたまると痛む。また他の場所の病気が原因で全身の代謝が悪くなってここの痛みとして現れる場合も。
リンパはバイ菌の侵入に対して活躍するので、体内にバイ菌が入ったときに痛む場合もある。
女性の場合は子宮関連の病気の心配もあるという。
また腰椎のゆがみや骨盤のねじれがこの部分に負担をかけ痛むときもある。
そのほか、 結石は尿道や腎臓を始めあちこちの部位で起こる病気。特徴はなんといっても激痛。
各種ヘルニアと呼ばれる病気も様々なところで発症する。背中側の痛みが日毎に激しくなったり、突然痛みに襲われたりする。
痛みは内臓が発しているSOS。あなた自身がそれに気づいて、治療したりや休養をとったりするためのシグナルだと考えることが大切。