疾患・特集

燃える夏はダイエットに最適か?

実は夏太りの危険がいっぱい

「夏はカロリー消費が多いから、いくら食べても太らない」
「ダイエットするなら夏に限る」
「汗をかくからやせやすい!」

なんとなく説得力がありそうな話ではありますが、実はコレ、単なる思いこみ。
逆に、夏には太る要素がたくさんあるのです。
体験談の数々を聞いてみると…。

「夏バテするのもいやだし、汗をかくからカロリー消費も多いだろうと、毎日おいしいモノをたくさん食べたら、やせるどころか5キロ太ってしまいました。汗をかくだけではやせませんね…。」
「暑いから、冷たいモノをしょっちゅうゴクゴク。スポーツドリンクなら太らないだろうと思っていたら、けっこう糖分が多いと後で知りました。夏の終わりには、しっかり3キロ太ってしまいました。」
「暑いからサッパリしたものが欲しくて、夕食は毎日そうめん。 でも味が淡泊だから、逆にドカ食いしてカロリーオーバー!」
「夏はやはりビールがうまい。仕事が終わって、同僚とビアガーデンで一杯。家に帰って風呂上がりに一杯と毎日飲んでいたら、お腹の回りが劇的に太った!」

こんな夏太りのパターン、あなたにも思い当たる点はありませんか?

汗をかいても体脂肪は減らない

食事で摂取するカロリーが、消費するカロリーより上回っていると、体に蓄えられていくのが体脂肪。

冬は気温が低く、血液を体中に循環させて熱を発する必要があるので、代謝が高くなります。一方、夏は気温が高く、冬に比べ代謝も低いため、体脂肪が燃えにくくなります。そのため、エアコンの効いた部屋でゴロゴロして、しかもカロリー摂取量が多いとくれば、体脂肪は増える一方。

汗をかいても、失われるのは脂肪ではなく水分です。汗の量と脂肪は、関係ありません。食欲が落ちて夏やせしても、それは一時的なもの。秋になって食欲が戻れば、体重は元通りどころか、リバウンドして、夏の前よりも太りかねません。夏太りを防ぐには、一日三食きちんと食べ、適度に運動することが大切です。

寝る前の3時間以内に食べたモノは、脂肪としてため込まれやすくなります。ビールをたくさん飲んでそのまま寝てしまう、なんていうのは太るモト。秋になってから「しまった!」と思わないためにも、夏場の脂肪管理にはくれぐれもご注意を!

公開日:2014年8月4日