疾患・特集

ニクイ、カユイ「虫の話」

カユ~イ!イタ~イ!虫の撃退法

夏は、山や海にキャンプに出かける人も多いのでは。
そこで問題になるのが、蚊・ブヨ・ハチなどの虫対策。
最近では虫よけスプレーがたくさん市販されているのでそれを利用するのが簡単。
ただし正しく使わなければせっかくの虫よけ効果が発揮されない。
アウトドアでは腕や足などの外にむきだしになっている部分はもちろん、服の上からもスプレーすること。

野外の蚊は都会のものとは違って強力。
服の上からでもチクリと刺す場合がある。
またスプレーは汗で流れ落ちてしまうので、2~3時間おきにマメにケアすることが大切だ。
特に蚊は早朝や夜に活動するので、その時間帯は気をつけたい。
それでも刺されてしまったら、かゆみ止めの薬を塗るか、冷水で患部を冷やすこと。
つらくてもかきむしったりしないこと。
かきむしることで、傷ができ、そこから菌が入り化膿することがある。
またかきむしると皮膚に色素が沈着してしまい、痕がのこってしまうことになる。
この痕は年齢が進むほど長く残りやすい。

ハチに刺されて命を落とすことも

アウトドアで最も注意したいのはハチ。
特に一度刺されたことのある人は絶対に刺されないようにしたい。
以前に刺されたことで、体内にハチの毒の抗体ができているため、2度目に刺されると体内の抗体が激しく反応しショックを起こしてしまう可能性があるからだ。
こうなると死に至る可能性が高い。
刺されないようにするためには、黒い服を着ないこと、ハチが近寄ってきても動き回らないこと。
ハチは黒いモノ、よく動くものに反応して針を刺す性質がある。
ハチが近寄ってきたと思ったらあわてずにゆっくりと逃げるようにしよう。

もし刺されてしまった場合、ミツバチのように針を刺した相手に残していくものだったら、針を抜き取ること。
この場合、安易に指でつまむとさらに毒液を吸収することにもなるので、毛抜きなどを使って針の根部を確実に抜き取るようにしよう。
傷口はよく洗い抗ヒスタミン軟膏を塗り冷湿布をする。
腫れがひかない時や、刺された後でノドが乾く、呼吸が苦しいなどの症状があれば必ず医師(皮膚科)の診断をうけることだ。