疾患・特集

人体の組織と成分比

細胞が集まって組織に、組織が組み合わさって器官に

生命の基本的な単位は細胞です。同じはたらきをする細胞が集まって組織を構成します。そして、この組織が組み合わさって器官を形成するわけです。
組織は、上皮組織、支持組織(結合組織)、筋組織、神経組織の4種類に分けられます。
上皮組織は皮膚の表面や消化管の内壁を覆っていて、内部を保護したり物質交換の役割を果たしたりします。
支持組織はほかの組織や器官の間を埋めて、それらを保護するものです。脂肪や骨なども支持組織の一部です。
筋組織は伸縮性を持った唯一の組織で、細長い細胞の集まりです。
神経組織は体の各部に伸びていて、情報を脳に伝え、また脳からの指令を各部に連絡します。

人体の60%は体液

人体の化学成分比は、水分60%、たんぱく質18%、脂肪18%、鉱物質3.5%、炭水化物0.5%です。つまり水分が全体の60%を占め、組織はわずか40%にすぎません。
組織の成分比には個人差がありますが、平均的な成人男性の場合、筋40%、内臓と神経24%、骨18%、脂肪18%です。