疾患・特集

酸素や栄養分などを体中に運ぶ血液

血液は赤血球などの有形成分と血しょうの液体成分からなる

血液は、赤血球、白血球、血小板などの有形成分と、血しょうという液体成分からできています。その容積比は約4対6です。
人体を流れる全血液量は体重の約13分の1。体重50kgの人なら約4kg(4L)、約80ml/kgの血液が流れていることになります。
血液の役割は、まず酸素や栄養分を体のすみずみに運ぶこと。ホルモンや老廃物の運搬、生体防御や体温調節など生体の恒常性維持にも関与しています。

赤血球、白血球、血小板、血しょうの役割

赤血球の重量の3分の1を占めるのが血色素(ヘモグロビン)という赤い色素です。これが酸素を運搬して二酸化炭素を回収するはたらきをしています。血液が赤く見えるのは血色素のせいです。
白血球には好中球、好酸球、好塩基球、単球(マクロファージ)、リンパ球などがあります。こちらは体内に侵入した異物を食べて消化・吸収するはたらき(貪食作用)をします。
血小板は出血した時に固まって血栓を作り、出血を止める役割を持っています。 血しょうは淡黄色で約90%は水分です。これは体に水分や栄養分を運び、老廃物を回収する役割を果たします。また、血小板と協力して出血を止めるはたらきも備えています。