疾患・特集

めい想からヒントを得たベンソンのし緩反応法

効果的に筋肉のし緩を図る

自律訓練も、まず最初に筋肉をし緩させることから始めたように、体の緊張、つまり筋緊張がほぐれた状態が精神面へフィードバックされ、心の緊張をほぐす事になります。
つまり、効果的に全身の緊張をほぐせば、それだけ簡単に精神面も落ち着くことになります。
そこで考え出された代表的な筋し緩法が、ジェイコブソンの漸進的し緩法やベンソンのし緩反応法です。

静かな場所で行うと効果的なベンソンのし緩反応法

ベンソンは、めい想中にある人が酸素消費量、血圧、心拍数などが著しく低下して生理学的に深いリラクゼーション状態にあることを見いだし、より簡単にめい想時と同様のリラクゼーション状態になる次のような方法を考案しました。

  1. 楽な姿勢で、静かに腰掛ける。眠ってしまわないように、横になるのは避けた方がいい
  2. 目を閉じて、静かに呼吸をし、それに意識を集中し、息を吐き出すたびに心の中で「ひとーつ」といった単純な言葉を唱え続ける
  3. 10~20分間それを続ける

このレッスンは、なるべく静かな環境で行い、レッスン中は日ごろの自意識や自己評価を忘れるようにします。