疾患・特集

上手な休息の取り方

「職場でストレスを感じない」が要注意

職場でストレスを実感している人は、こまめに休息をとったり適当なところで自分から1日の仕事を切り上げようとするので、一定以上のストレスはたまりにくいものです。
ところが、職場で頑張ることに生きがいを感じる過剰適応タイプやテクノ依存症の人などは、ストレスを実感せずに自分から休みなしの長時間労働を選択してしまい、気が付かないうちに根深い疲労をため込んでしまいます。
このような「職場でストレスを感じない」という人こそ、意識して休息を取るようにすべきなのです。

休憩時には、気持ちを仕事から離れさせる

休息を取るといっても、ただ仕事をする手を休めるのではあまり効果はありません。頭が仕事のことを考えている限り、精神的な緊張は持続しているからです。
次のような方法をヒントにして、仕事と自分の生活との頭の切り替えをきっぱりとしたいものです。
これはテクノストレスの解消法に考案されたものですが(LEEN)、職場過剰適応のストレス解消にも通用する考え方といえます。

  • 仕事の合間に確実に小休止をとる(○時間に○分、と決めておく)。小休止の間、自分の事を考えたり仲間と話をする
  • 帰宅する20分前には仕事を切り上げ、家族の顔などを思い浮かべる
  • 未解決事項は要点を書き出したり日記につけて、いつまでも頭の中で気にし続けない
  • 仕事の最中にできるだけ感情を込めて「私」という言葉を多用する
  • 自分が1日のうちに何時間くらい仕事にかかわり、仕事以外のことに気分転換するまでにどのくらいの時間がかかるか確認してみる。2時間以上かかる場合は、要注意
  • 仕事以外に、絵を描いたり日曜大工をしたり、別のもので自分を表現する努力をする