疾患・特集

リラックスするためのコツを覚えるバイオフィードバック法

ストレス発見器による訓練

普通のリラクセーション法ではなかなかリラックスできない、という人は、自分の心身を客観的に観察することが苦手なことが多いようです。
そこで、もっと具体的に体の状態を観察しながら心や体の状態をコントロールする方法が考え出されています。
心身の緊張は、筋電図や脳波、皮膚温、発汗などの変化に表れます。ウソ発見器も心の緊張が体に現れる原理を利用して開発されたものですが、バイオフィードバック法は、いわばストレス発見器による訓練、ということができるでしょう。
筋電図や脳波、皮膚温などの情報がストレスを示す信号になるからです。最近では、α波を用いたバイオフィードバック機器も開発されています。

生体情報を意識にフィードバック

筋電図などで生体情報を見れば、我々の心身がどのような状況で緊張するかが具体的に分かります。
そこで、その変化を見ながら心を落ち着かせ、体をリラックスさせるコツを覚える訓練がバイオフィードバック法です。生体情報を知覚にフィードバックさせてコントロールの指標とすることから、この名称となっています。
こうして、心身をリラックスさせるコツを覚えれば、あとは町を歩いていても、電車の中でも、簡単にリラックス状態を作ることができるようになるのです。