仕事の量の中でも、仕事時間の長さは特にストレスに影響するといわれます。
週60時間以上もの労働や、月50時間以上もの残業があると、高血圧を発症させたり、悪化させる可能性があるという報告もあります
残業時間や実労時間が長いほど、心疾患の発生率が高くなり、突然死の判定基準としても重視される重要な要因なのです。
週50~60時間以上の長時間労働を行っている人は労働者の約半数近くいるというデータもあります。
長時間労働が体に悪いと分かっていても休めない、という人が少なくないようです。このような長時間労働を続けると、約3割の人が疲労感を訴えるようになり、特に、連続して長時間働いた場合では、休みながら働いた人よりも疲れが取れにくい傾向があります。
同じ労働時間をこなすのでも、根を詰めすぎずに適度な休息を取りながらの仕事の方が能率も良く、疲れ方も軽くなるのです。
時間区分 | 自覚症状愁訴率(%) | 睡眠症状愁訴率(%) |
---|---|---|
40時間未満 | 24.7 | 17.2 |
40-49 | 24.3 | 17.2 |
50-59 | 27.6 | 18.0 |
60-69 | 30.4 | 18.5 |
70-79 | 33.1 | 18.7 |
80-89 | 32.7 | 20.1 |
90-99 | 39.5 | 20.6 |
注)年齢調整した値