疾患・特集

仕事とストレス

あなたの職務ストレスの経済的損失は?

職務ストレスによる経済的損失は年間2000億ドル、日本円にして約20兆円という試算があります(アメリカILO)。これは不況にあえいでいた1992、1993年のアメリカの話ですが、現在の日本も似たような状況にあるといえるでしょう。
職場でのストレスは、本人の心身の健康に影響するだけでなく、その生産性までを低下させ、社会的ストレスを一層悪化させることになりかねないのです。

職場に潜む新しいストレス

現代の職場には、近代文明が生み出した新しいストレッサーが数多くあります。
コンピュータとのかかわりからくるテクノストレス、職場への過剰適応からくる過労ストレスなどの外に、最近では仕事の国際化に伴う異文化適応ストレスや、構造的不況の影響から来るリストラストレスや出向ストレス、失職ストレスなども問題になりつつあります。
また、職場以外でもインターネットやゲームにはまった結果の不眠ストレスや、バブル時のつけに追われる返済ストレス、性の解放による不倫ストレス、エイズ恐怖ストレスなどの増加も指摘されています。
これほど、現代ビジネスマンを取り囲むストレス事情は緊張に満ちたものになっているのです。