疾患・特集

慢性疲労症候群

危険信号を受信していますか?

ストレスに疲労はつきものです。
不快ストレスはもちろん、それが快ストレスの時期でも、生体が活性化する以上、疲労はその代償として訪れます。
疲労が極端にたまれば時に過労死にまで至ってしまうのですが、そうなる前に私たちの心や体は、色々な危険信号を発信します。ストレス疾患もその一種ですが、そこまではっきりした形にならなくても、だるさ、やる気のなさ、うつ気分、思考力や集中力の低下など、漠然としたけんたい感として現れることもあるのです。

慢性疲労症候群の正体は?

数年前から、慢性疲労症候群という病名が注目されています。
休息しても、眠っても解消できない疲労感で、ひどい時には日常生活さえ重荷になるという症状に当てはめた疾患概念です。
この概念が提唱されて以来、はっきりした原因がない疲労感で悩む人は「怠け病だ」と自分を責めることなく、精神面を含めた治療を受けることができるようになってきています。病院によっては、疲労外来を設けているところもあります。
この症状の原因としてはウイルス説、うつ病説など色々いわれていますが、ストレスがそのきっかけであるともいわれています。ということは、ただ体を休めるだけでなく、ストレスの元になっている生活環境を改善することが、疲労感を軽減する一つの手段となるわけです。