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お酒の歴史

中国では禹の時代から史書に登場

お酒は人類の歴史以前から存在していたといわれていますが、人類との交わりもかなり古いようです。穀物や果物を食料として保存しているうちに、糖分が自然発酵してアルコールができ、古代の人が偶然にお酒の味を覚えていったのでしょう。
そして、積極的にお酒を造り出すようになり、さらに大量に得る方法を考え出していきました。

中国では既に禹王の時代から、お酒が史書に登場します。お酒は百楽の長とよくいわれますが、それは漢の時代の「食貨志(しょくかし)」という本から出てきました。
このように漢の時代から強壮剤としてお酒の効用も認められていました。お酒の強壮作用は聖書にも「パウルはチモシールに告白して曰く、もはや水を飲むことなかれ。汝の胃のために、汝の虚弱のために、少量のワインを用いよ」と記されています。

日本では縄文時代から酒造

日本では縄文時代に既に、お酒が造られていたといわれています。お米の作り方を伝えた人たちが、同時にお米を使うお酒の造り方も伝えたそうです。
また、大昔からお酒は薬であるとともに人類の友でした。ビールは古代エジプトから庶民の間で飲まれていて、ワインがどちらかというと高貴な人のお酒とされていました。