疾患・特集

薬としてのお酒の効用は大きい

酒は百薬の長

古くから「酒は百薬の長」といわれるように、お酒にはさまざまな薬理効果があり、上手に飲めば健康増進にも役立ちます。その一つとして、お酒は「飲む風呂」といわれるほど、血液の循環を良くします。

また、アルコールは、血管に付いている脂を取るはたらきがあるといわれる善玉のHDLコレステロールを増やすことが分かっています。 HDLコレステロールが増えれば、血管壁がきれいになり、動脈硬化を予防することもできます。
さらに、血液の固まりを溶解させるウロキナーゼという物質を増加させるはたらきと、血栓を作るトロンボキサンAという物質を抑えるはたらきを持ち、両面攻撃で血栓を防ぐ効果があります。そして、食欲増進剤としての効果もあります。
そのうえ、精神安定剤や抗うつ剤や睡眠剤および利尿剤のはたらきもします。

過ぎたるは及ばざるがごとし

このように一つの薬で幾つものはたらきをするものは、お酒以外に見当たりません。ただし、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、飲み過ぎは健康を害するもとになってしまいます。