疾患・特集

アルコールとすい炎

日本人の慢性すい炎の半分以上はアルコール性

お酒は食べながら飲みましょうといわれますが、いつも脂っぽい高カロリーの物を食べていると、慢性すい炎になりやすくなります。すい臓は脂肪やたんぱく質を消化させるためのすい液を出しています。脂っぽい食べ物をたくさん食べると、すい臓に負担がかかってしまいます。

わが国の慢性すい炎の半分以上がアルコール性であるといわれています。そして、男性に多いようです。アルコール性すい炎は普通のすい炎よりも、すい石という石を持っているものが多いといわれています。

急性すい炎を起こすとショック死する人も

慢性すい炎ですい臓に石があると、化のうして急性すい炎を起こすことがあります。すると、たんぱく質を消化するすい液がおなかの中に漏れることになり、激痛に襲われます。なかには激痛により、ショック死する人さえいるのです。
さらに、小腸内にはすい液が出ないので、脂肪が消化されずギラギラした脂肪便が出ることになります。その上、アルコール性慢性すい炎の特徴として、糖尿病合併することが多いと言われています。
また、アルコール性すい炎の病態や治療後の経過は、アルコール性でないものより悪いようです。
アルコール性すい炎では一般的な治療に加え、いかに禁酒させるかが重要なポイントになります。