禁煙後になぜ肥満になりやすいかを考え、上手な体重の調整法を考えてみます。体重が増え過ぎないようにするには、摂取エネルギーと消費エネルギーの収支をマイナスに保つことが大切です。そのためには、食べ物からの摂取エネルギーを抑える方が、運動による消費エネルギーを増やすよりも効果が大きいので、特に食事面に留意することが重要です。
アルコールは、食欲中枢を刺激するほか、理性による抑制を無くします。また、アルコールやそのおつまみに含まれるカロリーも無視できません。
200kcalをお酒に換算すると…
日本酒1合
ウイスキーシングル3杯(90ml)
ビール3杯(600ml)
体重を増やさずに口寂しさを紛らす方法として、以下のことがおすすめです。
禁煙後のストレス対処法として、以下のことがおすすめです。
毎日、起床時、朝食後、夕食後、就寝前の4回体重を測って、グラフに記録します。喫煙行動の記録と同様、毎日の体重を記録するだけでも理性的な抑制力がはたらき、体重の増加を防ぐ効果が期待できます。
体重のチェックと合わせて、食事日記を付ける。食事日記には、食事の種類、量、時刻、場所などを記録します。日記を付けることにより、食べた物がどのように体重に反映するのかがよく分かり、食べ過ぎを抑えるのに役立ちます。
食事だけで体重のコントロールをすると、幾つかの弊害が出てしまいます。脂肪だけでなく、大切な筋肉も落ちてしまうことや、体重の減少効果が途中で止まってしまう「適応」現象がみられることなどがそれです。
そこで、毎日無理なく続けられる運動を見つけて、食事による方法とうまく組み合わせます。