疾患・特集

私の禁煙成功術2

「このままいけば体がぼろぼろに」と警告を受けて

アパレルメーカーのキャリアウーマン、武井さんが禁煙を決意したのは、医師からの冷酷な勧めによります。仕事一筋で、多少の体調の悪さなど「我慢して働いていれば忘れてしまう」などといっていた武井さんが、いつになくしつこいせきに悩まされ、ようやく訪ねた病院で、はっきりと「このままいけば体がぼろぼろになりますよ」と警告を受けたのです。
当時、かなり強めのたばこを1日に40本~60本吸っていた武井さんが、「たばことお酒を捨てなさい。両方が無理なら、せめてどちらかをやめてください」という医師の言葉に驚いて、決意したのが禁煙でした。
「お酒は大好き。お付き合いも含めてやめるわけにはいきません。たばこなら、お酒よりはまし」なのだそうです。

禁煙を決意してからも、酒席はお付き合いするのですから、初めはかなりつらかったそうです。それでも「たばこをやめないならお酒をやめなければならない」との思いが、武井さんの決心を支えました。1,2回、つい、たばこを口にしたこともありましたが、不思議にあまりおいしいと感じなくなっていました。

以来、10年、今では武井さんのおしゃれな部屋を訪れた友人たちは、台所の換気扇の下かベランダでしか、喫煙は許されません。壁やインテリアがヤニで汚れることを武井さんが嫌うからです。