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運動による腹式呼吸は体に良い

胸式呼吸と腹式呼吸

呼吸には、胸式呼吸と腹式呼吸があります。
胸式呼吸とは日常的な呼吸法で、息を吸うと胸の中のスペースが広くなって、肺が膨らんで空気が入っていくものです。
それに対し、腹式呼吸は、胸とおなかを隔てている横隔膜をおなかの方に下げて、肺を膨らまし、空気が入っていくものです。

運動すると腹式呼吸になる

声量を必要とする歌手は、たいてい腹式呼吸をしています。なぜならば、腹式呼吸は肺の換気量を効率良く増やすのに一番適した方法だからです。
運動時にも一般的に腹式呼吸になっています。
運動時は、全身の血流が盛んになっているため、心臓により多くの血液が必要となります。そのためには、多量の酸素を肺から送らなければならないからです。

換気量が増えると持久力が増す

運動を続けていると、呼吸器筋が持久力を増し、息切れもしなくなっていきます。そのことによって、さらに運動能力が増すというわけです。これを繰り返すうちに、相乗効果によって全身の持久力も増してきて、お互い、より高いレベルへと進んでゆくことになります。