疾患・特集

生活習慣病予防にも「アクアフィットネス」

アクアフィットネスとは

アクアフィットネスとは「水の特性を生かした水泳を含む水中運動」の総称です。
水の運動をスポーツとして楽しみ、健康・体力づくりに生かし、運動療法にも役立てようとする考え方がそこにあります。
水中運動には水中歩行(ウォーキング)、水中ランニング(ジョギング)、水中ストレッチング、アクアエアロビクスなど様々な方法があり、体力に応じて楽しむことができます。

高血圧を予防し善玉コレステロールを増加

水泳や水中運動がなぜ高血圧や動脈硬化の予防と改善に良いかというと、水中運動が多くの筋肉を使う有数の有酸素運動であり、心肺機能を高めるからです。運動中に全身の筋肉が引っ張られたり、緩められたりすることにより、筋肉がポンプのように伸縮活動をするので、運動を続けると筋肉に血の新しい道ができ、血液の量が増大します。
血管が広がり、血液量が増えると血圧は下がり、代謝活動が促進されると血管内の善玉コレステロールも増加し、血管の中がきれいになるのです。
しかし、スイミングをやったから高血圧がすぐ改善されるわけではありません。運動は長い期間続けていくことがポイントです。

血糖値を下げる

適度な運動は、食事とともに糖尿病治療の大きな柱です。
水中運動などの有酸素運動によって、筋肉を動かすとインシュリン効果が高まり、糖質がエネルギーとして消費されます。その結果、血糖値が下がり、インシュリンが節約されます。