疾患・特集

スイミングは有酸素運動の代表選手

スイミングとウォーキングの3つの共通点

無酸素運動(短距離走など)も有酸素運動も生活習慣病の改善や健康増進に役立っています。
水を利用した有酸素運動の代表はなんといってもスイミングです。また、泳げなくても水の浮力と抵抗とを利用した水中歩行などの運動を行う水中エアロビクス、アクアビクスも広く知られるようになりました。
スイミングやウォーキングなど有酸素運動の共通の特徴として、20分から30分以上持続可能である、安定した全身運動、運動強度がそれほど高くないの3点があげられます。
有酸素運動とは安定して長く続けられるタイプの運動です。スイミングでは息継ぎが上手にできないと、無酸素運動に近くなってしまいますので、泳ぐことに不慣れな人は、まず正しいスイミングを指導してもらうことから始めましょう。

スイミングは優れた全身運動

陸上運動が主として下肢の筋肉によってその推進力を得ているのに対し、スイミングは下肢はもちろん、上肢の筋肉により推進力を得ています。上肢の動作は、肩を回すという形で行われるので、体幹と上肢に付着するほとんどすべての筋が動員されます。
特に、上半身に対する運動効果は有酸素運動の中でも随一で、普段あまり使うことのない大胸筋、三角筋、上腕三頭筋、僧帽筋などをよく使います。この全身運動により、上下半身がバランス良く発達するのです。
スイミングでは全身の筋肉を使い、また水平姿勢であることにより血液の循環も促進されます。特に血流は、老廃物を多く含む静脈血の心臓への還流が促されるため、疲労の原因となる足や下半身のうっ血症状が改善されます。
そして、水の抵抗に逆らって運動を行うことなどから、ゆっくり泳いでも大きな運動効果が得られるのです。