疾患・特集

ぎっくり腰とヘルニアの予防

重い物を持ち上げたり、体をひねったりした時に起こる

ぎっくり腰と呼ばれるものは、急激に起きる腰痛の総称です。なかでも多いのが腰ついのねんざです。腰の周りの筋肉や筋膜の一部が切れ、背骨の両脇あたりに痛みが走るものです。主な原因は、重い物を持ち上げたり、体をひねったりした時に起こるもので、腰を曲げられなくなります。

もうひとつがヘルニアです。せきついの骨と骨の間にあってクッションのはたらきをするつい間板の中の髄核(イカやタコの体のような柔らかい物質)が外に飛び出し、せきついを支えている部分を刺激するため痛みが走るものです。体をねじったりして起きたり、中腰の作業や運動を続けていると起こります。

デスクワークの人に多い

ぎっくり腰やつい間板ヘルニアにかかる人は、重労働の人は意外と少なく、デスクワーカーや車好きの人に多いというデータがあります。
いすに座りっぱなしですと、体を支える体重が腰にかかります。そのままにしておくと、血液の循環が悪いつい間板に負担が掛かり、ヘルニアが出てしまい、神経が圧迫されて痛むのです。

座りっ放しに注意

長時間いすに座りっ放しは、いちばん腰に良くありません。時々いすから立ち上がり、軽く体を動かしましょう。そして、歩く時も背筋を伸ばして歩くと腰の負担が軽くなります。