疾患・特集

ココアは動脈硬化を予防する?

食物繊維が約34%含まれているココア

食物繊維には吸着力があり、小腸で胆汁酸をくっつけて体外に排出してくれます。胆汁酸が減ると、肝臓は不足した分のコレステロールを血液中から集めます。それを胆のうに送り胆汁酸をつくるのです。その結果、血液中のコレステロールが減少します。
ココアには、リグニンとよばれる食物繊維が約34%も含まれています。他の食品と比べてかなり高い含有量です。また、ココアの場合、お茶やコーヒーのように煮立てて飲むのではなく溶かして全部飲むので、食物繊維を丸ごと摂取できます。
従って、たくさんの食物繊維を摂取することができ、血液中のコレステロールを減少させるので、動脈硬化を予防するといわれています。

精神をリラックスさせ集中力を高めるテオブロミンも含む

また、ココアにはテオブロミンという成分も含まれています。テオブロミンは精神のリラックスや集中力を促進させる作用を身体にもたらします。さらにテオブロミンは、「健脳効果」も発揮するという報告もあります。
日本医科大学生理学教室の品川嘉也氏の調査では、女子大生200人を被験者として、チョコレートを食べた場合と食べない場合の英単語の記憶実験をしたところ、チョコレートを食べたグループの方が解答率が高いという結果が出ています。