疾患・特集

食物繊維の測り方は?

繊維量の測定法

同じ食物中でも食物繊維量と粗繊維量が異なることで分かるように、今までにさまざまな繊維量の測定法が検討されてきました。

  1. AOAC(Association of Official Analytical Chemists)の定量法
    食品を1.25%の硫酸と水酸化ナトリウムの溶液で順次分解処理した後に残った有機物量を測ります
  2. デタージェント・ファイバー(DETERGENT FIBER )法
    ラウリル硫酸ナトリウムを主剤とした溶液で食品の細胞内容物を洗い流して測定する方法(NDF法)と、酸性デタージェントと溶液を用いて沸騰させ、残渣を測定する(ADF法)があります。
  3. 多糖類分別定量法
    食品中の多糖類を分別し各区分の個々の糖について測定するという、分別と定量を組み合わせた方法です。
  4. 酵素重量法
    脱脂した食品を糖質分解酵素とたんぱく質分解酵素によって処理し、残った有機成分の量を定量する方法です。

従来は1.の方法が世界共通の方式として採用されていましたが、現在公定法として広く使われている方法は4.の酵素重量法です。この方法によって測定された結果が日本食品食物繊維成分表にまとめられています。