疾患・特集

あなたは食物繊維をどれくらい摂っている?

日本人の摂取畳は減少傾向

食物繊維とは、つまりは消化されないもの。
消化されないものを多く食べるというのは非効率と考えてしまいがちですが、実はそうではありません。
まず、食物繊維を取ると、適度な水分に富んだ便が大量にできます。腸の中で不必要に滞することなく、食べた物は約24時間で体外へ排出されます。
この間にコレステロールや余分な糖、発がん物質などを吸収し、体内に吸収されるのを防ぎます。
生活習慣病の予防には理想的な役割を果たすのです。

しかし、最近では食生活の欧米化で、肉や乳製品の摂取が増え、食物繊維の摂取量は減ってきています。
ちなみに日本人の1日当たりの食物繊維摂取量は、昭和30年(1955年)に22g、昭和60 年には17.3gと23%も滅少し、現在では15g程度まで減っていると言われています。

食物繊維の目標摂取量は20~25g

食物繊維の所要量はまだ決定されていませんが、目標摂取量は1日当たり20~25g、カロリーでいうと1,000kcal当たり10gという計算です。
ただ、年齢や摂取する食物繊維の種類、他の食物の種類と量、排便習慣、生活習慣の違いによっても摂取量は異なって来ます。
アメリカでは便量や消化管通過時間を正しく保つために、1,000kcal当たり10~18g、1日当たり20~30gが望ましいとされています。
私たちがよく口にする食べ物で考えますと、ヒジキ、ゴボウ、ホウレンソウ、グリンピース、リンゴなどに繊維が多く含まれています。