疾患・特集

海藻にもベータカロチンが

注目され始めたベータカロチン

ビタミンAには2種類あり、動物性食品に含まれるものはレチノール、植物性食品に含まれるものはベータカロチンと呼ばれています。ベータカロチンは、緑黄色野菜に多く含まれる成分で、体内に入ると小腸で酵素のはたらきを受け、ビタミンAに変化します。
最近では、ベータカロチンの研究が進み、ビタミンCやEと同じような抗酸化作用(細胞のがん化や老化、動脈硬化を防ぐはたらき)があることも分かってきました。

海藻類にも含む

海藻類にもベータカロチンは含まれています。
例えば焼きのりで100g中ビタミンA(ベータカロチン)の含有量は13000mgで、シュンギク(1900mg)や小松菜(1800mg)、ニラ(1800mg)、ニンジン(4100mg)と比べても圧倒的に多く含まれています。
しかし、常用量(1人前換算)にすると、焼きのりは1人前1gでビタミンA(ベータカロチン)含有量130mgとなり、シュンギク(70g/1330mg)、小松菜(70g/1260mg)、ニラ(70g/1260mg)、ニンジン(30g/1230mg)といった緑黄色野菜と比べると、ごく微量になります。
焼きのりだけを100g食べるのは難しいので、手巻きずしやのり巻きなど焼きのりをたくさん使った料理を工夫するのも良いことです。