疾患・特集

体内でアミノ酸が利用される際にどんなビタミンが必要か?

酸化的分解を促進するビタミンB2

食物から摂取したたんぱく質は胃や腸で消化され、個々のアミノ酸に分解されて、門脈を介して肝臓に達します。肝臓では、生体組織の要求にこたえてアミノ酸を色々な形に変えます。
その時に必要なビタミンが幾つかあります。その一つがビタミンB2で、アミノ酸の酸化的分解を促進します。

ビタミンB6、B12、葉酸のはたらき

ビタミンB6は体内ではピリドキサールリン酸(PLP)の形で、アミノ酸代謝に関係します。
アミノ酸は分子にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持っていますが、このカルボキシル基が二酸化炭素となって除かれる反応を脱炭酸反応といいます。この時にPLPは補酵素として作用します。アミノ基転移反応や含硫アミノ酸の代謝における脱アミノ反応においてもPLPは同様のはたらきをします。
葉酸はグリシンやセリンなどのアミノ酸の生成や転換反応などに関与し、ビタミンB12はホモシステインからメチオニンへの生成の際、必要となります。
パントテン酸はバリン、ロイシン、イソロイシンなどのアミノ酸の代謝に、ビタミンCはコラーゲンの生成や、ファニルアラニン、チロシン代謝に関与しています。