疾患・特集

低HDL血症に適した献立

HDL40mg/dl以下が低HDL血症

コレステロールを体の末端組織から肝臓に運んで動脈硬化を予防するHDLが40mg/dl以下になるのを、低HDL血症といいます。
動脈硬化を予防する善玉コレステロールが減るために、動脈硬化が促進されてしまいます。HDLを増やすのは、脂肪の中では多価不飽和脂肪酸(n-3系)のエイコサペンタエン酸(EPA)や一価不飽和脂肪酸のオレイン酸です。

適量のアルコールはHDLを増やす

低HDL血症の時の献立例としては、イワシのペッパー焼き、アサリの白ワイン蒸し、アボガドサラダ、ミネストローネスープ、ご飯はいかがでしょうか。イワシなど青い魚の脂肪にはEPAが多く含まれます。
イワシのペッパー焼きは、手開きにし中骨も取ったイワシに塩・コショウし、パン粉と刻んだパセリとオリーブ油を混ぜたものをまぶし、スライスしたマッシュルームを散らして、薄く油をひいた180度のオーブンで7、8分焼きます。
アサリなど貝類やイカ、タコにはタウリンが多く含まれています。タウリンにはコレステロールを下げるはたらきもありますが、血圧を下げたり不整脈の改善や強心作用など動脈硬化を予防するはたらきもあります。
サラダにはスライスしたアボガドにフレンチドレッシングをかけていただきます。アボガドにはオレイン酸が多く含まれます。
ミネストローネスープは、カロチンや食物繊維をたっぷり含んだ野菜スープです。
また、適量のアルコールはHDLを増やしますので、献立にワインを付け加えても良いでしょう。