疾患・特集

高脂血症を防ぐ料理法

肉の脂肪は落とす

高脂血症の原因としては、遺伝や不適切な食事や運動不足があげられます。後者が原因の高脂血症は、肉や魚の調理方法や調理器具を工夫することで予防できます。
肉の動物性脂肪には、取り過ぎると高脂血症の原因となる飽和脂肪酸が多く含まれています。そのため、シチューやすき焼きのように肉の脂肪を丸ごと使う調理方法より、ゆでる、蒸すといった調理方法がおすすめです。熱を通す間に脂肪を落とせます。

肉と魚、脂肪を含むものの調理法の違い

焼く場合は、肉の油を生かすフライパンや鉄板を使うより、網焼きの方が脂肪を落とすことができてベターです。
煮る場合は、すき焼きよりもしゃぶしゃぶの方が食べる脂肪が少なくて済みます。ただし、しゃぶしゃぶの最後のスープは残すようにします。
魚の場合、特にイワシ・サバなど青い魚の脂肪、マグロのトロの部分には、高脂血症を予防するエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)といった不飽和脂肪酸が多く含まれています。そのため、肉料理とは逆に脂肪を逃がさない刺身、酢漬け、煮付け、鍋、フライパンを使ったムニエル、ホイル焼きなどの調理方法がおすすめです。
ちなみに厚切りより薄切りの方が、熱を通した時、脂肪が落ちやすいといわれます。
肉は薄切り、魚は厚切りの調理が良いといえます。