疾患・特集

健康人の標準的な脂肪摂取の目安

中性脂肪やコレステロールに影響

1日の適正脂肪摂取量は50~70gで、摂取する総エネルギーの20~25%に抑えるのが良いといわれています。
ただし、動物、植物、魚類それぞれに異なった脂肪が含まれていますので、摂取する脂肪の種類のバランスを考えることが大切です。摂取した脂肪の種類のバランスで、体内の中性脂肪やコレステロールの量が影響を受けます。

さまざまな種類の脂肪酸のバランスも大切に

日本人の栄養摂取の現状から、現在は飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸を1:1.5:1の割合で摂取するのが望ましいとされています。
飽和脂肪酸は肉、バターなどに、一価不飽和脂肪酸はオリーブ油、サラダ油などに、多価不飽和脂肪酸はイワシ、マグロなどの魚類に多く含まれています。
多価不飽和脂肪酸にはn-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸がありますが、この2種類の脂肪のバランスも大切で、n-3:n-6が1:4であることが望ましいとされています。
n-3系脂肪酸はイワシ、マグロなどの魚類に多く含まれ、n-6系脂肪酸は紅花油、サフラワー油などに多く含まれています。