疾患・特集

付け合わせの知恵

日本食の食べ合わせは理想的

付け合わせの代表例は、ご飯とみそ汁です。栄養学的に見ても理想的な組み合わせです。
必須アミノ酸のうち、リジン以外はすべて含んでいるご飯。ご飯に含まれていないリジンを多く含むのがみそ汁。ご飯とみそ汁を一緒に食べることによって、8つのアミノ酸のすべてを取り入れることができるのです。
肉や魚の焦げが発がん物質であることはよく知られています。日本人は昔から焼き魚をよく食べていますが、大根おろしを添えると、発がん物質を分解します。日本人の食べ合わせの知恵には驚くばかりです。

肉とパイナップルの組み合わせも○

肉を食べると胃がもたれるという人が多いようです。これは、肉が胃ではなく腸で消化されるために胃の滞在時間が長くなるのが原因です。
ところが、パイナップルを付け合わせとして食べると、消化のスピードが早くなり、胃もたれが起きにくくなります。パイナップルには、たんぱく質を分解する酵素がたっぷり含まれているためです。
パイナップルの入った肉料理は、先人の生活の知恵といえます。

また、色々な料理に添えられたパセリを残す人がいますが、こんなもったいない話はありません。パセリには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、パセリ3口で1日に必要なビタミンAの5分の1、ビタミンCの2分の1を取ることができます。カルシウムもホウレンソウの3倍以上あります。