用語解説

ボツリヌス菌

ぼつりぬすきん
広く土壌中に分布する細菌で、びんや缶の内部など水分と栄養素があって酸素がない環境で増殖し、致命率の高い食中毒を引き起こす。古くはハム、ソーセージによって中毒を起こすことが多かったので、腸詰菌とも呼ばれた。毒素が体内に取り込まれた後、嘔吐、眼瞼下垂、難聴、呼吸困難などの症状が18~36時間後に突然現れ、24時間以内に発症した人が最も重い中毒を起こす。治療には呼吸の確保のほか、抗毒素血清の投与を行う。
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