用語解説

脊髄損傷

せきずいそんしょう
交通事故や転落事故、スポーツなどによる大きな外傷により、脊椎の脱臼や骨折が起こり、脊髄が損傷された状態。脊柱管の狭い部分に外傷を受けた場合にも生じることがある。脊髄の機能が完全に損傷された完全型と、一部機能が残る不完全型がある。損傷された部位より下が麻痺し、運動障害や知覚機能の障害、排泄や呼吸をつかさどる自律神経障害なども起こる。急性期では、損傷部位の固定や、脊髄を圧迫している骨や椎間板の除去手術を行う。完全に損傷された部位は、修復の見込みはほとんどないため、患者さんは障害を受け入れる過程を踏みながら、早期にリハビリテーションを開始することが重要となる。
「脊髄損傷」についてもっと調べる