用語解説

急性移植片対宿主病(急性GVHD)

きゅうせいいしょくへんたいしゅくしゅびょう(きゅうせいじーぶいえいちでぃー)
輸血や造血幹細胞移植を行った後に、ドナーのリンパ球(白血球の一種)が、移植を受ける人の臓器を異物とみなして攻撃してしまう免疫反応。初期症状は発熱、皮膚の赤みや発疹、黄疸、吐き気、血便などで、その後に感染症や臓器障害が引き起こされることがある。いずれも重症になると、最悪の場合は死に至る場合もある。ステロイド剤などによる治療が行われるが、明確な有効性は示されていない。そのため予防が重要であり、移植の前に免疫を抑える薬剤による処置が行われる。略称のGraft Versus Host Diseaseの頭文字からとられた。
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