おしえて先生

ミソフォニアについて(咳・咳払い)

まいまい(9929539f85)・20~29歳女性 2024/07/03 投稿

高校生の頃から、咳、特に咳払いの音を聞くだけで自然と身体がビクついてしまう症状があります。
その様な音を何度も繰り返し聞いているうちに涙まで出てきます。
また酷い時には、その咳払いを発した人に対して、「うるさい!!!」と、衝動的に怒鳴ってしまうことも少なくありません。
その為、職場でも咳払いをよくする人と同じ空間にいることを恐れる自分がいます。
毎日必ず咳払いをすると分かっているから、朝仕事に行くのが怖くなるのもその為です。
私は幼い頃に、風邪などで咳払いをする度に、「うるさい」と母に怒鳴られた記憶が幾つか有ります。
その頃から咳払い=うるさい、はしたない、みっともない、他人に迷惑だ。
という自分の中での固定概念が出来上がってしまったのだと思います。
そのせいもあって、咳払いに対しての嫌悪感の度合いが半端なくなってしまいました。
咳払いを発する人に対してどうしても殺意を抱いてしまうのです。

また、私が生まれて約1年経ったころから母の喘息が出てしまったそうで、幼い頃から母の咳の音をよく聞いて育った影響なのか、今だに咳の音を聞くことに恐怖を感じてしまいます。
また母はめまい持ちでもあり、よく父からも「ママに迷惑かけたらママが具合悪くなるから、しっかりしないと」と言われてきた影響もあるのかどうか…自分の中で長年モヤモヤがずっと解決しないままでいるので、何かヒントが得られることを願ってこちらに相談させて頂きました。

強迫性障害的傾向があるように思われます

状態はミソフォニアですが、ベースに強迫性障害的傾向があるように思われます。
その根拠:小さいときからお母様がご病気で、お母様の症状である咳などに敏感になり、迷惑をかけないように緊張して生きてきたと想像できます。
不潔が怖くて何度も手を洗ってしまうような方もいらっしゃいますが、気になって何とかしたいという気持ちが強いことでかえって、咳に対しての不安が増強されているように思います。

現在お母様がご健在であれば、ご相談者である娘の配慮のおかげで生きているのですから、ご自分に自信をお持ちください。
ご家族のために小さいときからとても配慮しながら生きてきた素敵なお嬢さんです。

治療としては、幼少期の体験もお話しし、強迫性障害の治療(カウンセリングや抗うつ薬)が第一選択であると思います。
音自体が気になる場合には、抗不安薬も効果があるので、こちらもおすすめです。
ご自分が家族にとても役に立っていたという自負の気持ちも大切です。

今まで長い間音でお悩みでおつらかったと思いますが、解決方法はあります。

ご回答いただいた

牧野真理子 先生

ドクター
ご活躍の場所 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長
東邦大学医学部客員講師
JICA(国際協力機構)顧問医
優秀臨床専門医
アサヒビール産業医
オレンジページ産業医
日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
ご専門 心身医学(心療内科)
女性の心身症(摂食障害など)
職場のメンタルヘルス
異文化間メンタルヘルス
ご経歴 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業
メルボルン大学医学部大学院卒業
著書 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999)
『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002)
『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005)
『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011)

【共著】
『医療看護学』(中山書店)
『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数

【連載】
『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中
所属団体 日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
先生からの一言 メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。
小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。