おしえて先生

生活に支障をきたすほど生活音が怖いです

名無し(d616be369c)・20~29歳女性 2022/03/17 投稿

今まで誰にも相談出来ずにいたのですが、同居している祖母の咳払いが苦手で、不快な気持ちになって腹が立ってきます。祖母は一日中咳払いをしているような感じです。
もしかして祖母はチック症なのかもと思った事もありますがよくわかりません。
私は家族で食事をするのも苦手で、家族の咳払いや鼻をすする音が苦手で耐えられません。
食後の咳払いが聞こえるのが嫌で食後はすぐに自分の部屋に避難しています。
外出も他人の咳払いが聞こえて来るのが嫌でインドアですし、将来就職を考えているのですがもしその環境で咳払いする人がいたらと考えると、就職が怖くて仕方ありません。
私はミソフォニアでしょうか?

ミソフォニアの状態だと思いますが、ご家族とのコミュニュケーションの問題の可能性もあります

ミソフォニアの状態だと思いますが、主として苦手な対象がご家族ということですので、ご家族とのコミュニュケーションの問題の可能性もあります。この場合は、勇気をもってご家族に現在の悩みを相談してみることもよいと思います。
悩みを言葉にして伝えるだけでも、症状が軽快することは多々あります。ご両親や、ご兄弟がいらしたら話してみることをお勧めします。
私の臨床経験では、ミソフォニアの状態の患者様は、抗不安薬や漢方薬、場合によっては抗うつ薬で症状が徐々に軽減していく方が多いので、精神科医にご相談し薬物療法も併用していくとよいと思います。
ミソフォニアは一生継続することはめったにないと思いますが、早めの対応が重要であると思います。ご相談者はこれから就職ということなので若い世代の方だと思います。
あまり深刻に考えすぎないことも重要です。

ご回答いただいた

牧野真理子 先生

ドクター
ご活躍の場所 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長
東邦大学医学部客員講師
JICA(国際協力機構)顧問医
優秀臨床専門医
アサヒビール産業医
オレンジページ産業医
日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
ご専門 心身医学(心療内科)
女性の心身症(摂食障害など)
職場のメンタルヘルス
異文化間メンタルヘルス
ご経歴 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業
メルボルン大学医学部大学院卒業
著書 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999)
『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002)
『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005)
『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011)

【共著】
『医療看護学』(中山書店)
『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数

【連載】
『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中
所属団体 日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
先生からの一言 メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。
小さなことと思ってももし悩んでいるようでしたらお気軽にご相談ください。