おしえて先生

目の検査の詳細を知りたい

なおこ(#)・40~49歳女性 2008/11/18 投稿

40歳を過ぎたら1年に1度は目の定期検査をということをよく聞きます。私は仕事上、目を酷使していると思うのでとても心配で、何年かに1度は検査に行くようにしているのですが、いつもとても簡単な検査でこれで大丈夫なのかと不安になります。
特に緑内障は普通の検査ではわからない、自覚症状があってからでは遅いと聞きますが、病院では何も症状がないのにそこまでする必要はない、普通の検査でひっかかったら緑内障の検査をすればいいと言われます。それで今まで緑内障の検査をしたことはありません。
先日定期検査に行ったところでは、先に看護士の方が視力検査、目の形を計る検査(?)(覗いて気球みたいなのが見える)検査、目に空気があたる検査、をして、その後先生は光を当てて四方を見ただけで、終わりでした。どんな検査をしてどうだったかの説明もなく何もわかりません。聞いたら大丈夫と言われたのですが、目が疲れるということを言ってみたら、「疲れるから目に甚大な病気が隠れていると思ってるのですか?」と言われてしまいました(それで緑内障などとは思っていませんが)。「年齢とともに衰えるのだから仕方ないのではないですか?」と言われて何のアドバイスもいただけませんでした。
本当にこんな検査で大丈夫なのでしょうか。私は間違った情報に振り回されていて心配症なだけなんでしょうか?どこに行けば、自覚症状がなくても緑内障の検査をしてもらえるのでしょうか。

症状や疑いがない場合に緑内障の検査を行うことはありません。定期的な眼科健診をお続け下さい。

こんにちは、なおこさん。目を酷使する仕事をお持ちの上、年齢的にも緑内障のことが気になりご不安なのですね。
ご存知の通り、緑内障は視野の異常がある程度進行するまで自覚できない場合が殆どで、検査で早期発見する以外手遅れになってしまうことが多いようです。緑内障は眼の中の圧力(眼圧)が高くなり、眼の内部の血液循環が悪くなって視神経が障害されることで、視野(目を動かさないで見える範囲のこと)異常や視力低下が起こります。
通常、緑内障の検査では眼圧測定を行います。眼圧は季節や時間帯などによって変動がある事と、緑内障の場合には変動の幅が大きくなると言われています。その他の検査としては、眼底(目の奥)検査や視野検査があります。
なおこさんの受けられた検査についてですが、目に空気を当てる検査が眼圧測定検査で、気球の絵を見ていていただく検査が、近視、遠視、乱視がどの程度あるのか、角膜のカーブの状態を把握し、視力状態を把握する検査と思われます。また、医師が光をあてて見る検査は眼底検査を行われているものと考えられますので、検査自体はされているものと考えて安心していいのかと思います。
なおこさんのように目を酷使する仕事をされたり、加齢などで目の機能が低下すると目が疲れて物が見えにくくなったり、チカチカしたり、ぼやけたり、目が痛んだりといった症状に悩まされるようになり、肩こりや頭痛にも繋がることがあります。疲れ目を改善するには、目を休ませることや、バランスの良い栄養を摂ることが大切と言われています。目に良い栄養素はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCポリフェノールの一種であるアントシアニンなどです。また、肩や首のストレッチを仕事の合間に取り入れることも局所の血行を改善する意味では有効でしょう。
通常、症状や疑いがない場合に緑内障の検査を行うことがありません。ですから、定期的な眼科健診を受けられたほうがいいでしょう。続けられることで緑内障の早期発見・早期治療に繋がります。
白内障・緑内障」ライブラリや「ドライアイ・目の疲れ」ライブラリ、「ストレッチ」ライブラリなどもご参考になさって下さいね。

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ナースからの一言
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