痩せすぎは、どうして体に悪い?
まずは自分のBMIをチェック!

私たちは見た目に痩せていると美しいと感じてしまいがちで、過度なダイエットをしてしまう傾向がありますよね?しかし、無理なダイエットの結果、痩せすぎの体にはさまざまな病気の危険性をはらみます。自分のBMIを把握して、外見だけでなく内面的にも美しい体作りを心掛けましょう。

無理なダイエットを繰り返していると、かえって太りやすくなることも…

いつの頃からか一般的に、痩せていると健康的で、太っていると健康管理ができていないというイメージが定着してきました。さらに、痩せた俳優やモデルを美しいと感じる人が多いため、それに憧れてダイエットに励む人は、年齢や性別を問わず多くいます。しかし、生活習慣病を引き起こしやすい肥満ほど注目が集まりませんが、痩せすぎも健康上よくない状態だと言えます。

若い世代で多くみられるのが、減量の必要がないにもかかわらずダイエットを続けた結果の痩せすぎです。成長期であれば、発育が妨げられることは言うまでもありませんが、そのほかに摂食障害(拒食症、過食症)が引き起こされる恐れもあります。場合によっては、入院が勧められることもあります。無理なダイエットを繰り返していると、筋肉の減少に伴い基礎代謝量が落ちて、かえって太りやすくなることも心配されます。
痩せているのか、標準的なのか、肥満なのか、自分の体形を知るには、まずは自分のBMIを把握しましょう。BMIが分かれば、日本肥満学会の定めた下記の基準から、体形を知ることができます。

肥満度の判定基準

BMI 肥満度判定
18.5未満低体重(やせ)
18.5〜25未満普通体重
25〜30未満肥満(1度)
30〜35未満肥満(2度)
35〜40未満肥満(3度)
40以上肥満(4度)

70歳以上の痩せすぎの人は、骨粗しょう症に注意!さらに、がんも死亡も高リスク

中高年の方が生活習慣病にならないように、肥満の予防あるいは改善に取り組むのは、とても大切なことです。しかし、その意識のまま70代を迎えると痩せすぎて、特に女性は骨がもろくなる骨粗しょう症になる恐れがあります。骨がつくられるのに関わる、エストロゲンという女性ホルモンに似た働きをもつ物質は、脂肪細胞によって分泌が促されます。痩せて脂肪が減ると脂肪細胞も減るため、骨がつくられにくくなってしまうのです。また、丈夫な骨がつくられるには骨に対してある程度の負荷が必要となりますが、痩せすぎると体重が減って骨に十分な負荷がかからず、骨量の減少へとつながってしまいます。

がんや死亡のリスクの観点からも、やはり痩せすぎはよくないと言えます。以下の研究結果によると、標準的な体形と比べてやせ体形のリスクは高くなることが分かっています。男性の死亡リスクに至っては、肥満体形が標準的な体形の2.0倍なのに対して、やせ体形はそれよりも高い2.3倍という結果になっています。

BMIを基準にした標準体形(BMI:23.0〜24.9)とやせ体形(BMI:14.0〜18.9)を比較!そのリスクは?

男性女性
総死亡……2.3倍
がん全体… 1.2倍
腎がん……1.9倍
がん死亡…2.0倍
総死亡……1.9倍
がん死亡…1.4倍

出典:国立がん研究センター『多目的コホート研究の成果2014年12月』

健康的に体重を増やすには、バランスのとれた三度の食事と適度な運動を

痩せすぎのリスクは理解できても、何を食べても太らない体質の人や、ダイエットをしていなくても自然と痩せてしまう人もいることでしょう。そのような人も含めて、健康的に体重を増やすためにまず心掛けたいのが、三食をしっかりととることです。一食でも抜くと摂取カロリーが不足しがちで、栄養バランスも崩れやすくなります。肥満を恐れて肉や卵などの食品を控えたり、健康によいとされる粗食を毎日続けたりするようなことはせず、バランスのとれた食事を心掛けましょう。

適度な運動も、特に骨粗しょう症の恐れがある高齢の女性は必要です。筋肉は年齢とともに落ちていくものですが、脂肪よりも重い筋肉の減少は、そのまま体重の減少に直結します。筋肉量を維持するための運動は、定期的なウォーキングなどで十分です。激しい運動は、食事から摂取した以上のカロリーを消費する恐れがあるほか、ケガにつながる危険性もあるので、控えるようにしましょう。
無理をして痩せようとしている人は、スリムであれば美しいという考えにとらわれず、病気のリスクの低い健康美を目指してみてはいかがでしょうか。食事や運動に気をつけても体重が減る場合は、胃腸の不具合の可能性などが考えられます。心配なときは、一度内科で診てもらうとよいでしょう。

更新日:2016年3月28日

PR

PR