今、若い女性の喫煙率の増加が、大きな問題となっているのをご存知だろうか?
これまでの成人女性の喫煙率をみてみよう。
調査開始時の昭和40年当初と比べると、40歳代から60歳以上の喫煙率は徐々に減少してきている。
これに対し、20歳代および30歳代は徐々に増加しはじめ、今では、40歳代から60歳以上の喫煙率を超えた状態が続いている。
問題としてよく知られているのが、喫煙が肺がんのリスク要因になっていること。女性の場合、非喫煙者に対する喫煙者の肺がんリスクは2.8倍にもなるといわれている。しかし、このことを、自分にふりかかる恐れのある身近な問題としては、想像しにくいかもしれない。
実は喫煙には、肺がんよりももっと身近な問題が潜んでいるのだ。
人体が呼吸するときの空気の通り道の細胞に、がんが発生すること。長びく咳、胸の痛み、呼吸時のヒューヒュー、ゼーゼーする音(喘鳴:ぜんめい)、息切れ、血痰、声のかれ(嗄声:させい)などの症状があらわれる。発生には、喫煙習慣のほか、アスベストや砒素(ひそ)、ディーゼル排ガスなどの要因も関係することがあると言われている。
美容の大敵!! |
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歯の黄ばみ 口臭・歯周病 |
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妊娠・出産への影響 (たばこを吸わない妊婦との比較) |
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子供への影響 |
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骨量の減少 |
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(財)日本食生活協会発行「健康づくりのためのたばこ対策行動指針」より
最近では、かわいらしいパッケージや、フレーバーにこだわったタバコなど、女性をターゲットにした商品も増えている。また、働く女性が増えた現代において、気が紛れる、気持ちの切り替えができるといったことなども、若い女性の喫煙者を増やしているのかもしれない。
しかし、ここでもう一度、喫煙が自分の体にあたえるデメリットを考えてみてはどうだろう。
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