15分で頭スッキリ!昼寝をしよう〜昼寝の効用とは?

かつて昼寝といえば「さぼり」のイメージが強かったのですが、実は仕事の効率を上げるなどの効用が認められ、現在職場などでも活用され始めています。昼寝のメカニズムと効用についてご紹介します。

企業も奨励!昼寝の効用

生活スタイルの変化に伴い、現代人の睡眠時間や眠る時間帯は多様化しています。睡眠は、心の健康や仕事・学業にも影響を及ぼすため、現代が抱える社会問題と、決して無縁ではありません。実際に多くの日本人は、睡眠に関して何らかの悩みをもっていると言われています。

そんな世情を反映して、都心部の働く人たちを中心に、近年は昼寝の場所を提供するサービスが利用されています。また、デスクで昼寝をする人向けの枕、香りや炭入りのアイピローといった昼寝グッズの販売もされ、昼寝ビジネスの動きは活発だと言えます。
オフィス内に昼寝スペースを設けて、業務時間中の昼寝を奨励している企業もあります。以前は、昼寝といえば「さぼり」のイメージがありましたが、現在は実は仕事の効率を上げるなど効用が認められ、活用されています。そんな昼寝のメカニズムと効用をご紹介します。

ズバリ、昼寝の効用とは?

午後2〜4時に眠くなってしまう

「昼休みの後の会議は眠くて」とぼやくビジネスマン、午後の授業でぐっすり眠ってしまう学生。身に覚えのある人は多いのではないでしょうか?実は午後2〜4時に眠くなってしまうのは、夜中に眠くなるのと同様に、人間の生体リズムにおいて自然なことであり、睡眠不足かどうかは関係ありません。現在では、自然の欲求に従って昼寝することにより、さまざまな効用が認められています。

1. 事故を防止する

眠い時間帯は、仕事のミスが増えやすくなります。コンピュータなど機器操作のミスは、夜中に次いで午後2〜4時に多いというデータもあります。交通事故も、夜中に次いで午後が多くなります。少し眠れば頭がすっきりし、仕事の能率も上がって事故も防げると考えられています。

2. 自己評価がアップする

昼寝の有無で、自己評価のレベルもかなり変わります。ある実験で昼寝の効果を調べた結果、眠気が強いなかで仕事をした人は、昼寝をした人に比べて自己評価が低いというデータが得られました。作業成績そのものは、昼寝をしてもそれほど向上しませんが、眠気が強まると達成感が脅かされるなど、心理的負担が大きくなります。この結果からも、眠いときは寝たほうがよいと言えるでしょう。

3. ストレス解消・リフレッシュ

大脳は、何かに集中しているときは、ごく一部の脳細胞が猛烈に活動しています。のべつまくなしに働き続けるとオーバーヒートしてしまうので、いわば自己防衛のために、眠気信号を発信している状態になります。ちょっと席を立って体を動かしたり、コーヒーを入れたりする程度で眠気が飛ぶことがあるのは、脳の休憩ができたからとみることができます。

仕事中は、誰しもさまざまなストレスにさらされています。眠りというのは、さまざまなストレス源を一時的に完全にシャットアウトするため、短時間でも休むとリフレッシュできます。

おやつの本当の役割は「昼寝防止」!?

おやつ

伝統的な作業・休憩計画では、8時始業、10時お茶、12時昼食、2〜3時おやつ、5時終業が基本。これは実は、眠気を紛らわせるために編み出された知恵だと言えます。覚醒作用のあるカフェインが含まれるお茶を飲みながら食べ、人としゃべることで脳に刺激を与えれば、睡魔の襲撃をかわすことができます。工場などの多くは休憩時間を設けていますが、残念ながら肉体労働以外の職場で、この休憩時間が採用されているとは限りません。

積極的に昼寝をする職業として知られているのが、建設業などの仕事に従事している人たちです。ちょっとした油断や不注意が大きな事故を引き起こしかねないため、昼休みに食後のひと眠りをすることが、日常的になっています。考えてみれば、タクシーの運転手や、車で移動する営業マンが路上に車を止めて昼寝をしている姿は、一昔前には当たり前に見られた光景でした。一見さぼりに見える行動が、案外仕事上でプラスになっていたのかもしれません。

年齢によって昼寝の効用は違う

職業にもよりますが、多くの大人は基本的に睡眠をとるのは夜で、日中は起きています。それに対して、赤ちゃんは1日何回も寝て、小学校に上がる前は、幼稚園や保育園でお昼寝タイムが設けられています。このことからも、年齢によって睡眠サイクルが違うことがわかります。

●赤ちゃん

赤ちゃん

まだ脳が未発達の赤ちゃんは、昼も夜も関係なく短い周期で睡眠と覚醒を繰り返す生体リズムの影響を受けるため、一日中寝たり起きたりしている。1回あたりの睡眠時間は45分くらいと短い。

●大人全般

大人全般

大人は、職業にもよるが、長年の習慣で、夜眠り昼起きて働くというパターンを身につけた人が多い。昼間は眠気を抑えてでも働かないといけないので、夜に長くて深い眠りにつくことができる。とはいえ、日中でも眠気に襲われることはしばしばある。短時間でも眠れば、頭がすっきりし、より集中力が高まる。

●お年寄り

お年寄り

年をとると、脳の機能が衰えてくるため、覚醒させる力も眠らせる力も弱まってくる。そのため、起きていても眠い、眠っていても寝つきが悪かったりすぐ目が覚めたりするという、メリハリのない状態になっていく。 昼寝は夜の安眠を妨げるという考え方が主流であり、高齢者の昼寝は勧められないとされている一方で、健康のためにはむしろ奨励すべきだという研究結果もある。

昼寝の習慣を持つ人のほうが、持たない人より意欲的な生活を送っていることがわかっています。これは、昼寝をしたほうが、快適で健康的な生活を送れるからだと考えられます。昼寝は決して怠け者の証拠ではなく、むしろ仕事面、健康面でも奨励すべきことだと考えられます。

更新日:2014年12月3日

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