寒い脱衣室は体に毒!?お風呂を使った健康法(2)

お風呂が恋しくなる季節です。だからこそ注意しなければならないのが、急激な温度変化。お年寄りの家庭内事故も浴室で起こっています。そのほか、ぬる湯とあつ湯の健康効果の違いなど、賢いお風呂の入り方を紹介します。

寒い脱衣室は体に毒!?温度調節に気をつけて!

浴室に入る前に、洗い場にもかけ湯を

そろそろ温かいお風呂が恋しくなる季節です。だからこそ注意しなければならないのが、急激な温度変化。

浴槽につかる前にかかり湯をするのは、ホコリを落とすだけではなく、お湯の温度に体を慣らす意味もあります。体が冷えているのにいきなり熱いお湯に入るような急激な温度変化は、血管を収縮させ、血圧の急上昇を招いてしまいます

ちょっと恐い話ですが、お年寄りの家庭内事故としても多いのが、実は浴室。浴槽につかるときだけではなく、冬場は、裸になる脱衣室や浴室がほかの部屋と比べて寒いこともあります。できれば暖房を入れ、最初に入る人は洗い場にはお湯をかけるなどして温めてから入浴したほうがよいでしょう。また、若い人でも冷えた体でお湯につかると十分に温まらず、すぐ湯冷めをしてしまうことにもなります。芯から温まるためにも、かかり湯は重要です。

ぬるいお風呂こそ美人の湯

浴室に入る前に、洗い場にもかけ湯を

お年寄りの話をもうひとつ。年をとると新陳代謝が衰え、体温が下がり気味になります。そのうえ、皮膚が固く熱を通しにくくなるため、熱いお湯を好む傾向があるようです。熱いお湯の銭湯や温泉で、お年寄りが気持ちよさそうに入っているのには、ちゃんと理由があったのです。

しかし、女性など美容が気になる人にはぬるいお湯がおすすめです。40度以上のお湯だと、皮膚の柔らかさを保つために欠かせないコラーゲンの性質が変化し、硬くなってしまいます。肌の潤いを保つ皮脂も流してしまうため、カサつきの原因になります。ぬるめのお湯なら皮脂の分泌が盛んになるので、肌がしっとりしてくるのです。

熱いお湯とぬるいお湯で、体への作用が異なるのは皮膚に対してだけではありません。ぬるいお湯だと副交感神経の活動が活発になり、心臓の鼓動がゆるやかになって血圧が下がります。呼吸は遅く、筋肉は緩むのでリラックスします。熱いお湯は交感神経の活動が活発になるので、反対に脈拍は速く、呼吸量は多く、活動的になるのです。

ぬる湯とあつ湯

入浴で元気になるのはなぜ?

浴槽につかることで得られる疲労回復効果は、大まかにいって3つ。

その1:血行促進

温熱効果で体のすみずみまで血行をよくし、疲労物質を体の外へ排出します。
新陳代謝が活発になります。
体が芯まで温まり、リラックスすることでストレス解消にもつながります。
シャワーだけより浴槽につかったほうがよいでしょう。

その2:水圧でむくみ解消

お湯につかっているときは水圧が全身を圧迫します。お風呂の中でウエストは3〜5cm縮むといわれるほどです。この水圧が、血液やリンパ液の流れをよくし、立ち仕事などで疲れた脚のむくみを追い出します。
内臓のはたらきも活発にするため、便秘解消にも役立ちます。ただし、心臓も圧迫するので、お年寄りや心臓が弱い人はつかる時間を短くする、あるいは胸の部分より下だけお湯につかる半身浴がおすすめです。

その3:アカを落としてさっぱり

体についた汗や汚れは毛穴や汗腺をふさいで、皮膚が呼吸しにくくなります。皮膚を刺激したり、悪臭の原因にもなります。お湯につかるうちに毛穴が開いて皮脂の分泌が盛んになり、体に負担をかけていた汚れや雑菌を落としていきます。

ゴシゴシ洗わなくても大丈夫!体にやさしい入浴法

十分泡立てて優しくマッサージ

お湯につかると毛穴が開いて汚れや皮脂が押し出され、古くなった角質が柔らかくなります。汚れの一部はお湯に流れ出します。つまり、体を洗うのは、浴槽にしばらくつかった後のほうがよく、ゴシゴシこすらなくても汚れが落ちやすい状態になっているということです。

泡の作用も見逃せません。泡は言ってみれば、小さなシャボン玉の集合体です。その小さなシャボン玉とシャボン玉の間に汚れが吸い込まれていくため、石けんを十分泡立てて優しくマッサージするだけで十分きれいになります。洗髪も同じで、シャンプーの泡の間に汚れが吸い込まれます。

こすり過ぎは、皮脂や角質を必要以上に削って傷めてしまうことになるので注意しましょう。

入浴はランニングと同じ!?

体を洗う時間も含め30分程度お風呂に入っているだけで、1,000mランニングするのと同じくらいエネルギーを消費しているといいます。入浴後はできれば1時間ぐらい体を休めるようにしましょう。また、入浴中は思っている以上に汗をかいて、水分を失っています。水分を補給し、化粧水などをつけて体の潤いを保ちましょう。

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