甘い誘惑!?チョコレートの健康パワー

チョコレートには豊富な抗酸化ポリフェノールが含まれ、動脈硬化予防、コレステロール値を下げる、がんの発生を抑制するなどの健康パワーがあります。せっかくのおいしいチョコレート、体にいい食べ方をしましょう。

カカオとはこんな植物

カカオ

チョコレートやココアの原料としておなじみのカカオ。原産地はブラジルのアマゾン流域とベネズエラのオリノコ河流域とされ、栽培適地は、赤道をはさんで南北緯20度以内にあり、年間を通じて高温多雨の地域がよいとされている。主な原産地はガーナ・アイボリーコースト(アフリカ)、バヒア・エクアドル・ベネズエラ(南米)、インドネシア(東南アジア)など。日本の主な輸入先はガーナやエクアドル、ベネズエラなど。
カカオはちょっと風変わりな樹で、枝にも幹にも実がなる。カカオの実は直径20センチほどのラグビーボール型。実がなっている様子は樹にラグビーボールがいっぱいくっついているような眺めになる。

チョコレートの健康パワー

高脂肪・高カロリー食品であるがゆえに「鼻血が出る」「太る」「虫歯になりやすい」と何かと攻撃されがちなチョコレート。最近になっていくつかの成分が健康パワーとして注目されている。

抗酸化作用がある

人間の体をサビつかせる活性酸素と闘う抗酸化物質(スカベンジャー)には、水溶性のビタミンC、脂溶性のβカロチン・ビタミンE・ゴマリグナン・リコピン、両溶性(どちらにも溶ける)ポリフェノール類などがある。赤ワインやお茶などと並んでカカオにも豊富なポリフェノールが含まれており、すぐれた抗酸化効果を期待できる。

ポリフェノールの抗酸化作用

  • ●動脈硬化の予防作用がある
  • ●コレステロール値を下げる
  • ●がんの発生を抑制する効果がある

がんの発生とチョコレートの関係については興味深いデータがある。チョコレートをたくさん食べる国では胃がん死亡者が少ないというものだ。例えば、一人当たりの年間消費量が最も多いスイスと日本を比較してみると、スイスのチョコレートの消費量は日本の約6倍、胃がんによる死亡者数は約4分の1となっている。その他、アレルギーや胃潰瘍を予防する効果も期待できるという報告もある。

胃がんによる死亡とチョコレートの消費量 胃がんによる死亡とチョコレートの消費量
出典:第3回(1997年)チョコレート・ココア国際シンポジウムより
『チョコレートの凄い効能』 板倉弘重著 かんき出版

集中力・記憶力を高めたり、気持ちを穏やかにさせる

チョコレートの甘い香りには集中力や記憶力を高める効果があることがいろいろな実験から明らかになっている。
また、チョコレートにはテオブロミンという成分が含まれており、神経を鎮静させる作用があることもわかっている。「チョコレートを食べると興奮して鼻血が出る」というのはむしろ逆で、ヨーロッパなどでは寝る前にチョコレートを食べたりすることもある。

ミネラル、食物繊維が豊富

チョコレートの原料であるカカオ豆にはカルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれている。特に女性に不足しがちと言われている鉄分を、おやつにチョコレートを食べることで補うことができる。また、食物繊維が豊富に含まれている点も見逃せない。

チョコレートとうまく付き合う方法

意外な健康パワーを秘めたチョコレート。しかし「よかった〜、これで思う存分食べられる!」と思うのはまだ早い。抗酸化作用をはじめ、いくつか体に嬉しい効果を期待できる一方、チョコレートは紛れもなく高脂肪・高カロリー食品。いつでも好きなだけ食べていいというものではない。
チョコレートとうまく付き合うために、ぜひ心がけて欲しいのは食べるタイミングだ。つまり、チョコレートのカロリーを脂肪として体にため込まずに、筋肉や脳の活動エネルギーとして使い切るようにしてみてはどうだろうか。
せっかくのおいしいチョコレート。体にいい食べ方をそれぞれ考えてみて欲しい。

更新日:2003年2月3日

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