更年期障害とは?

更年期とは、卵巣のはたらきが衰え、停止するまでの期間をいいます。閉経を境にして、生殖機能を担う卵巣ホルモンの分泌量が大きく変化しますが、それに伴い、体調にも大きな変化が訪れるのです。

更年期はなぜ起きる?

更年期とは、卵巣のはたらきが衰え、停止するまでの期間をいう。だいたい、50歳前後に閉経を迎えるので、その前後約10年間がそれに当たる。
閉経を境にして、生殖機能を担う卵巣ホルモンの分泌量が大きく変化する。それに伴い、体調にも大きな変化が訪れるのだ。更年期の症状は個人差があり、まったくなにも感じないまま過ぎてしまう人もいれば、体調を崩してしまうほどの症状が出ることもあり、その場合「更年期障害」と呼ばれている。

脳の視床下部からすぐ下にある下垂体を刺激するゴナドトロピン放出ホルモンが放出される。視床下部は卵巣ホルモンを調節するはたらきがある。
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下垂体からゴナドトロピンが分泌され、卵巣に対し、卵巣ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌を促す。
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更年期に入ると、卵巣が老化し、卵巣ホルモンの分泌が減少する。すると、視床下部や下垂体から卵巣ホルモンの分泌を促す指令が出るが、だんだん応えられなくなり、視床下部が「なんとかしなくちゃ!」と興奮する。
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視床下部の近くには自律神経を調整している中枢もあり、視床下部が興奮すると自律神経にも影響が出る。すると、自律神経失調症に似た症状(のぼせやほてり、発汗、頭痛、イライラなど)が更年期の症状として現れる。

更年期の症状

月経不順が始まるのと前後して、ほてり、のぼせ、めまい、発汗、しびれ、頭痛、イライラなどが起こる。ただ、前述の通り、個人差があるので、これらの症状が必ず出るとは限らない。

避けて通れないなら、前向きに向き合おう

更年期の症状に個人差があるのは、更年期に対する気持ちも左右すると言われている。
「更年期になっちゃった…」と家のなかに閉じこもっているより、趣味などで気晴らしをしたり、体を動かすなど、自分が気持ちよくなれることを探そう。「病は気から」ではないが、少しは違うはず。

更年期以降に注意する病気

閉経を迎えた女性が気をつけなければならない病気は、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や脂質異常症
閉経により、卵巣ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が低下する。このエストロゲンは骨量を維持するのに重要な役割を果たすホルモンなのだ。閉経後になってからあわててカルシウムをたくさん摂取するのではなく、若いうちから「貯骨」するようにしよう。

また、エストロゲンには、血液中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やしたり、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増加しないように防ぐはたらきがある。これが、閉経後エストロゲンがはたらかなくなると、血液中の中性脂肪やコレステロールなどが増え、生活習慣病である脂質異常症になってしまうのだ。

更新日:2001年10月22日

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