生きて腸まで届く〜植物性乳酸菌は強い

植物性乳酸菌は生きたまま腸の奥まで届き、善玉菌を力強くサポートする。代表的な植物性乳酸菌の種類や、日本人にオススメの理由など紹介。

植物性乳酸菌は善玉菌を力強くサポート

乳酸菌の健康効果としてまずあげられるのは、便秘や下痢の解消に役立つということ。では、乳酸菌なら何でもよいのか?というと、そうはいかない。乳酸菌ならではのプロバイオティクス効果(腸内細菌のバランスを改善し、体の防御機能を高めること)を十分に得るには、乳酸菌が生きて腸まで届くことが必須条件

動物性乳酸菌にも生きて腸まで届く乳酸菌があるが、植物性乳酸菌もまた、胃酸のなかでも生き抜き、腸の奥まで生きたまま届くことができる。しかも、酸やアルカリにも強く、動物性乳酸菌よりも、より過酷な環境でも生息できるものがほとんどだ。

乳酸菌が腸に届くと、腸内に住みつく「善玉菌」であるビフィズス菌を増やして、大腸菌などの悪玉菌をやっつけてくれる。腸内で善玉菌が優勢になると、腸の機能は高まり、消化吸収が促進され、結果的に便秘や下痢などを防ぐのである。

また、漬け物などのように、野菜を利用した植物性乳酸菌食品は、食物繊維の摂取量が増えることも特筆すべきメリットのひとつ。漬け込むことで野菜の水分が抜けるため、サラダなどで食べるより一度にたくさんの野菜が摂れるのだ。


参考:「腸内細菌学雑誌 第16巻 第2号 別冊」

日本人には植物性乳酸菌がオススメ?

日本人の腸は、欧米人よりも長いことをご存知だろうか?それは、日本人が消化に時間のかかる繊維質の多い食物を食べてきたため。もちろん、発酵食品においても漬け物など植物性のものを好んで食べてきた。つまり、乳酸菌についても、植物性の乳酸菌を摂取してきたことになる。植物性乳酸菌は苛酷な環境でも生き抜くことのできる強い菌。昔から日本人は自らの体にあった乳酸菌をうまく摂り入れ、腸内環境を守ってきたのではないだろうか。

最近では、和食を食べる機会が少なくなっている人も多いかもしれないが、ぜひ、この機会に食卓を見直してみよう!植物性乳酸菌と動物性乳酸菌を上手に組み合わせれば、食卓もよりバラエティ豊かに、栄養面でのバランスもよくなるので、より一層の健康維持に役立つはず。

代表的な植物性乳酸菌の種類と特徴

ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)

日本をはじめ、世界中で広く漬け物に含まれる乳酸菌。日本では、ぬか漬け(ぬか味噌漬け)やしば漬けに使われている。韓国のキムチやドイツのサワークラウト、ヨーロッパのサワーブレッドなどにも。美味しい酸っぱさのもと。

ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)

ラクトバチルス・プランタラムと同様、漬け物やキムチなどの発酵に関わる乳酸菌。香り付けにひと役買っている。

テトラジェノコッカス・ハロフィルス(Tetragenococcus halophilus)

味噌に多く含まれる乳酸菌。耐塩性が強く、独特の風味が生まれる。

ペディオコッカス・ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)

耐酸性、耐塩性が強い乳酸菌。野菜の青臭みをまろやかにしてくれる。

ウンチで腸内環境をチェック!

腸内環境をチェック

  • ■形や大きさはバナナに似てる?
    つるっとバナナのような形と大きさのウンチが出たら合格!コロコロしていたり、水っぽい便が続いたら食物繊維や善玉菌が足りなくなっているかも。
  • ■刺激臭が強くない?
    ウンチが異様ににおうようになったら、悪玉菌が増えている可能性も!健康なら刺激臭は少なく、発酵性のマイルドなニオイになるはず。
  • ■黄土色をしている?
    胃や十二指腸からの出血があると、黒っぽいウンチになることもあるため、続く場合は要注意。また、胆汁が少なくなると、白っぽいウンチが続くので、肝臓のトラブルの可能性も。

更新日:2004年2月16日

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