活性酸素から身を守るスカベンジャー

人間を始め、酸素呼吸をする生物は、活性酸素から身を守るスカベンジャーと呼ばれる機能を備えています。スカベンジャーのはたらきについてまとめます。

体内で作られるスカベンジャー・酵素

スカベンジャーとは活性酸素の攻撃から身を守るはたらきをする物質のことです。抗酸化物質とも言われています。体内で作られる酵素と、体の外から取り入れる物質の2種類があります。

グラフ:SODの体内濃度と動物の寿命

このグラフは、代表的なスカベンジャー酵素であるSODの体内濃度と、その動物の寿命をグラフにしたものですが、この2つはほぼ比例しています。体内のスカベンジャーが多いほど、健康に長生きできると考えることができるのです。

体内で作られる「酵素」

食物が吸収されやすい物質に消化(分解)されるのも、生きていくエネルギーを作るのも、生命の営みのほとんどが、分子レベルの化学反応の組み合わせです。各器官では、必要な化学反応を起こすための酵素が作られています。体内で作られるスカベンジャーも酵素の一種です。活性酸素と結びついて、害の少ない物質に変化させます。
代表的なものに、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンなどがあります。

体外から取り入れる物質

スカベンジャーの役割をしてくれる物質は、食物にも含まれています。例えば、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、ビタミンB群などです。このほか、赤ワインやココアなどにも活性酸素による酸化をおさえる物質が含まれています。

スカベンジャーがはたらくメカニズム

スカベンジャーは何種類も存在しますが、それぞれが独自に活性酸素を無害化しているわけではありません。お互いの不足部分を補いつつ、次の図のような順で活性酸素を変えていくのです。活性酸素から身を守るためには、体内で作られる酵素だけに頼るのではなく、スカベンジャーを含む食物をバランスよく摂る必要があります。

スカベンジャーがはたらくメカニズム

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