老後を考えるのは、いまからじゃないと遅すぎるのにはワケがある

「老後の心配はあとですればいい、いまは先のことなんて考えられない」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、何十年も続けてきた生活スタイルを変えるのは年をとればとるほど難しくなります。高齢になった分、精神も老化していくからです。

年とともに低下する「気力」

中年期にさしかかり運動不足を自認している人が、「運動をしないと健康に悪いから…」 という気持ちで始める場合、運動への意欲(欲求)ではなく、気力(意思の力)がはたらいています。しかし、運動する習慣がつけば、意欲も戻ってきます。たまに運動を休むと「何となくスッキリしない」「運動したい」と思うのがそれです。

しかし、気力も年齢とともに低下していきます。特に多いのは、老化の自覚症状が増えていくにつれて気力が低下し、前向きな考え方ができなくなる場合です。高齢者はうつ感情に陥いりやすいと言われますが、こういった精神的な老化もその一因ではないかと言われています。
したがって、「検査の結果が悪くなったら運動すればいい」とか「50歳になったら少しずつ運動を始めよう」と生活習慣の変化を先送りにするのはおすすめできません。いざというときには運動する気力もなく、悲観的になる一方なんてこともありうるからです。

適度な運動は体の老化を防ぐだけでなく、ストレスを解消して精神の疲れをいやす効果もあります。精神の老化を防ぐためにも、まだ気力が残っているうちから適度な運動をする習慣をつけることが大切です

知っておくと役に立つ「心の老化」傾向

精神・心の老化について、心理学的なアプローチはなされているものの、現在にいたっても 科学的に解明されているものは少ないようです。しかし、傾向を知っておけば、年をとるにつれて少しずつ変化していく自分の心をコントロールしやすくなるといえるでしょう。ここでは簡単に、心の老化についてまとめました。
もちろん老化といってもマイナス面だけではありません。例えば若いうちは短気だったのが年をとって丸くなったなど、心の老化がその人にとってはプラスにはたらくことも多いのです。また、精神は個人差の大きいもの。次に挙げる各要素そのものが個人個人でバラバラですし、さらにこれらが複雑に絡みあっています。
ここで紹介するのはあくまでも参考です。自分の心と向き合うひとつのきっかけだと考えてください。老化のプラス効果を活かし、マイナスを抑制することができるように意識しながら年をとっていくことが大切です。

知力(記憶力、知能)

精神のなかで最も老化によって衰えやすいのは記憶力です。特に新しいことを覚える習慣がない人は、記憶力の衰えが早くなります。忘れてもいいから覚えようとすることは、注意を集中させるなどのトレーニングになり、記憶力の老化を防ぐことができます。また、睡眠不足、アルコールの多飲なども記憶力を衰えさせる一因になるようです。
眼や耳などから得た情報をもとに考える力(知能)については、周りへの興味や感心が旺盛で、積極的に知的情報を得ている人ほど衰えが現われにくいという調査報告があります。また、知能の衰えがひどい人は、体も不健康であることが多いとも言われています。

性格

幼児期から培われた性格も、年をとるにつれて少しずつ変化します。しかし、人によって変化の仕方が異なります。例えば、欠点が修正される方向に変わるケース(短気→気が長くなるなど)、ますます目立つようになるケースなど両極端です。

感情

快・不快の感情や情熱、喜びや悲しみなどの情動は、どれも年とともに弱まっていきます。しかし、その一方で忍耐力も弱くなるため、快・不快の感情などについては、外見的に強くなったと見られることもあります。特に痛みや食に関する部分でこの点が目立つようです。

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