風邪が治ったと思ったら、またひいちゃうのは何故?

やっと治ったと思ったら、続けてひいてしまうということもある「風邪」。その理由を風邪が進行していく様子とともに考えてみましょう。

ひとり平均5〜7回の風邪?

日本人は、1年で平均 5〜7回、ひと冬では2〜3回は風邪をひいていると言われています。当然、本人も風邪と気がつかない程度のものもあるでしょう。しかし治ったと思ったら、ひどい風邪を続けてひいてしまう、ということもあります。その理由を風邪が進行していく様子とともに考えてみましょう。

風邪が進行していく様子

鼻・のどの奥にウイルスが取りつく

鼻・のどの奥にウイルスが取りつきます。しかし、粘液分泌細胞から、洗剤や水ならぬ、粘液が出てウイルスを洗い流します。さらにそのウイルスを含んだ粘液(たん)を、せん毛細胞が、ほうきのようにはたらいて、外に掃き出しています。
こうしたウイルス追い出し作戦がうまくいっているときは、風邪にはなりません

■2〜3日後

爆発的に増えるウイルス

鼻やのどが乾燥したり、全身の体調不良などで、ウイルスを追い出すはたらきが弱まっていると、ウイルスはのどの奥の細胞に入り込みます。大抵の場合、何種類かのウイルスが取りついています。
1時間後には100個、1日後には100万個に増え、細胞をやぶって外に飛び出します。それを体は外へ流し出そうとさらに頑張るため、鼻水がひどくなります。つまり、鼻水が多く出るようになっているときには、すでにウイルスは細胞にまで侵入しています。

■体の抵抗!

マクロファージ

血液中のマクロファージ(白血球)は、入ってきて爆発的に増えたウイルスを食べ続け、なんとか数を減らそうとします。同時に視床下部の体温中枢に「発熱してくれ!」のサインを送ります。

■発熱

ウイルスは発熱で増えなくなる

ウイルスは35〜36度が好きなので、それ以上の発熱では増えなくなってきます。同時に熱が上がると、ウイルスに対抗する免疫物質が活発になり、ウイルスをやっつけます。また、発熱で関節などが痛くなりますので、「体が動かない=休む」ようにしましょう。

■回復へ

リンパ球がパトロール

ここで順調に回復すれば、再びかかることは少ないようです。
インフルエンザの場合、1回目の感染の場合、体の中に抗体ができるのに約1週間かかります。しかし、一度そのウイルスに感染した後には、体の中を抗体を作るリンパ球がパトロールし、2回目にはたった1日で抗体を作ってしまうので、同じ型にはかかりにくくなっています。

■再び風邪に?

再び風邪に?

せん毛(のどのほうき役)は風邪で壊されてしまうと、復旧に2〜3日の時間がかかります。この間に無理をくり返し、再びウイルス・細菌に感染すると、また風邪をひきます。ウイルスは約200種類もあるのですから、別のタイプはいくらでもあります。しかも、始めはウイルス性の風邪だったとしても、次にかかる時は、もっと恐ろしい細菌の感染が起きやすくなります。
スペイン風邪、アジア風邪など、過去に大流行した風邪での死亡は、こうした細菌感染による肺炎が原因となりました。
くれぐれも「治った!」からといって無理をしてはいけません。

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