ダイオキシンから食卓を守る知恵

日本人が摂取してしまうダイオキシン類の約98%は、食物を通して体に入ってくると言われています。これは恐ろしい事実ではありますが、工夫次第で摂取を減らせるという点で、わずかに救われているとも言えます。というわけで、食物からのダイオキシン摂取を少しでも減らすコツについて紹介します。

ダイオキシンを避ける工夫:魚介類

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魚介類のここが危ない!

食物からの摂取のうち約60%が魚から。日本の沿岸、特に大都市の沿岸に住む魚のダイオキシン類濃度が高いことが調査などでわかっています。
また、市販魚について近海魚と外国産のダイオキシン類(ダイオキシンとポリ塩化ジベンゾフラン)を比較した調査でも、近海魚の汚染が目立つ結果となっています。

ダイオキシンを避ける工夫

魚介類も種類と産地にこだわるようにします。遠い海にいるサンマ、マグロ、カツオなどや、脂肪の少ないイカやタコ、エビなどは比較的汚染が少ないようです。一方、近海の魚で脂肪が多いイワシ、サバ、アジ、ハマチ(ブリ)などは、汚染されている可能性が高いようです。

料理のときの下ごしらえも大切です。うろこ、えら、内蔵は取り除きます。頭も切り取ります。 海の魚は塩水で、淡水魚は水でよく洗うようにしましょう。
外国産の魚も、同様に下ごしらえをした方がいいでしょう。ダイオキシン汚染は少ないものの、添加物などが使われているという指摘もあるからです。 添加物については、仕上げに熱湯をかけたり、湯をくぐらせたりして、化学物質を取り除くといいでしょう。

ダイオキシンを避ける工夫:肉・卵・乳製品

肉・卵・乳製品のここが危ない!

魚介類以外のたんぱく質食品からの摂取も多いようです。乳製品から10.3%、肉、卵から10%といった具合いです。ちなみに、ヨーロッパやカナダなどでは、乳性品や肉、卵からの摂取が60%〜70%。日本と逆ですが、これは日本人に比べて魚食が少なく、その分肉類を多く食べているからだと考えられます。
日本でも、魚より肉の方をよく食べるという人が増えています。そういう人は、ヨーロッパなどと同じように、肉類からのダイオキシン摂取が増えているかもしれません。

ダイオキシンを避ける工夫

ダイオキシンを避ける工夫:肉・卵・乳製品

ダイオキシン類は脂肪にたまりやすいようです。従って、なるべく脂肪を取り除きます。下ゆでをして脂を出してから調理します(ゆで汁は捨てます)。また、レバーなど、内蔵の常食は避けた方がいいようです。

肉類については、このように下ごしらえを工夫することができますが、問題は卵や乳製品です。これだけは、簡単には避けられないのが現状です。
大気や土壌のダイオキシン汚染度が低い地域のものを選べば少しは安心ですが、これはかなり大変な作業です。しかも、そこまでがんばっても確実とは言えません。
牛も鶏も人間と同様、ダイオキシンのほとんどを飼料から摂取しているため、環境がよくても餌が…ということも十分ありうるからです。

このように、産地の汚染度が低いのかわからない場合は、いろいろな産地のものを順繰りに買うという方法もあります。例えば、「卵は○○スーパーの××農場のものしか買わない」人。この卵の汚染度が高い場合もあるかもしれませんが、○○、△△、□□…と複数のスーパーに行っていろいろな産地のものを順々に買っていれば、その分リスクが少なくて済む可能性があるのです。

たんぱく質食品を食べ過ぎないのも工夫のひとつ

外食の多い人は、どうしても肉や魚などを食べる量が増えます。その分ダイオキシンもたくさん摂取していることになります。
普通の生活をしている成人が1日に必要とする肉や魚の量は、男性で120g、女性で100g。ダイオキシンの摂取を避ける上でも、必要以上に肉や魚を食べ過ぎないことが大切です。

ダイオキシンを避ける工夫:緑黄色野菜・米

緑黄色野菜・米のここが危ない!

緑黄色野菜や米を通して体に入ってくるダイオキシン類はそれぞれ6.3%。焼却場などから発生したダイオキシンの粒子が雨と共に畑などに落ち、水分と一緒に農作物に吸収されることによって汚染が起こると考えられます。
また、土壌が汚染されている地域では、野菜の表面についた泥などに混じっている可能性も高いようです。

ダイオキシンを避ける工夫

ダイオキシンを避ける工夫:緑黄色野菜・米

従って、野菜は流水でよく洗うことが大切。そして、キャベツ、白菜などは外側の葉をむしる、大根やにんじんも皮をとって調理するようにしましょう。トマトの皮もできれば湯むきした方がいいでしょう。
ただし、野菜の中に入ってしまったものまでは取り除けません。野菜や米についても、卵などと同じように産地の違うものを順番に買うなどしてリスクを分散させるくらいしか方法がないのが現状です。

ダイオキシンを体から追い出す方法がある

ここまで読んでくださった方は、やるせない気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
どれだけがんばっても、体に入ってくるダイオキシンをゼロにすることはできないと実感されたかもしれません。ですが、あきらめるのはまだ早いようです。いったん体に入ったダイオキシンを追い出す知恵もあるのです。
一度、体に入ったダイオキシンの半分が排出されるのにも5〜10年かかると言われていますが、ある食べ物を摂ることで、そのスピードを早くすることができます。それは何でしょうか?知りたい方は「食生活の工夫でダイオキシンは排出できる」をご覧ください。

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